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雨音が消えた日に。~「ジ・エピソード」配信開始に寄せて

破壊と再生、あるいはSHHisGRADへの感情|M-O.R.G channel;黒澄子音のnote部屋|note(
この記事後半でニチャ顔で書いていたことがセヴン#スによって公式直々にエクソシストチョーク!され驚きと希望と不安に締め落とされそうになり、
意識を取り戻したと思ったら(我々の情緒が)激動の5thライブから間をおかずして、みたび高山の魔の手が迫ってきたので筆を執っています。

色んな事があったアイドルマスターシャイニーカラーズ5thライブ「If I _ wings」。
様々な情報が怒涛のように発表された中で一番の衝撃(個人的には「今やるのか!」という意味合いで)だったのはまあこれでしょうよ。

でまあ告知にもある通り、加入までの道程を描くショートストーリー「ジ・エピソード」が順次公開されていきます!と言われたわけだけども


※22日、29日にはエピソードの公開はございません


もう1話読んでしまったんだが?
更新は48時間後なんだが?


◆ポエム書くんだが?









とまれ1話を読んでこれはとても「つらい話」になる、という確信がストンと胸に落ちてきた。

それはもちろん「ルカちゃんがつらい目に合う」「ルカマネを誰か救ってあげてほしい」という物語的な、ドラマティックな悲愴さなのだけれども、そこにはもう一つ別の軸で苦難が待ち受けているからだ。

5年目のシャニマスは、昨年12月の越境イベント「線たちの12月」で総括されたように、
個人の世界の捉え方は限定的であり、だからこそ相互理解は難しく、
しかしそれゆえにそうあろうとする努力は眩く貴い

という「哲学」が色濃くシナリオに反映された1年だったように思う。
その中でもSHHis、あるいは彼女たちを取り巻くコミュの中で外殻をなぞるように語られていった「斑鳩ルカ」というキャラクターはそれを体現する意図もあったのだろうと思う。

彼女を貫いている激情、
「母親への憐憫」「天井努への憎悪」「自分から全てを奪う世界への絶望」、
それらは神の視点から見れば全く正当性のあるものでありながら、しかし間違いなく彼女の「世界観」から生れ出たものでもある。
耀くステージから離れて娘を大切に育てた母親のことを「ふしあわせ」だと感じ、
母を陰ながら支えていた後悔の男を「不倶戴天の敵」と決め、
ひたすらにアイドルを目指していた相棒を「ずっと隣にいてくれる存在」と依存した。
しかしそれを自業自得と片付けるにはプレイヤーはあまりにも斑鳩ルカを取り巻く世界の理不尽さを知りすぎた。
彼女の視点に寄り添うことのできる者は、彼女がいかに痛苦に満ちた世界の中で生きているかを知っているから。
我々はどこかで彼女を「救いたい」と思ってしまう。
しかしおそらくシャニマスの「哲学」はそれを許さないんだろう。
その予感があるこそこれから「ジ・エピソード」で語られるものの重みが、納得のいく形で推察された。

誰かに何かを諭されたとしても時間をかけて培われた「個性」じぶんが瞬間的に変質することはあり得ない。
いかに思いがすれ違っていたとしても「カミサマ」に救われた人々がいる以上、
斑鳩ルカを取り巻く自縄自縛の呪いの世界が「ただの間違いであった」という安易な決定はなされない。

ルカをこれから待ち受けているのは自省的に行われる「価値観の解体/変質」である。
その中で、時間の流れの中に埋もれてしまった「アイドルを目指した理由」を再発見し、向き合うこと。
それこそが斑鳩ルカが283プロダクションに所属するにあたって背負う命題なのだ。


「綺麗ごとで飾られたありものの言葉」は彼女の救済にはならない。
「もがき苦しんででも生きてゆく理由」を探さなければならない。





それが果たされるのがいつになるのかはわからない。
ジ・エピソードが終わった時か、
W.I.N.Gを勝利した時か、
はたまたもっと先の話か。
いずれにせよ我々プレイヤーはこれからシャニマスが語る挿話の中でこの夜のどこかで知ることになるのだろう。
「カミサマは死んだ、って」。























こがねはかしこいなあ!

アイムベリーベリーソーリーとかいう超人預言書。

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