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雨を待っていた|詩


「雨を待っていた」

歳次にいちど扉はひらく
すれ違った風はやがて雲をよび
星を隠した空にらみつけ
掛けられた鍵で夜を突き破る

きっと、来る
それは揺るぎない魂によって
転がった戸惑い
掬いあげたのは君のため息

たった一粒の雨が
確かな安らぎに変わるとき

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