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空、それは別々の|詩


「空、それは別々の」

丘のうえに流れる風は
星は永遠なのだと疑うこと知らず

転がる言葉の先に伸びる影は
君の其れとよく似た形をしていて
どんなにか記憶を手繰りみても
その存在に重なることはなく

まるで欠伸をする猫のように
小さな諦めを寄せては丸め
もふもふとした陽だまり
そこに、
溶かしこんで忘れた振りの背中で

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