見出し画像

ほっとしてグッときて、アイフル。|散文

興味なんてものはありはしなくて
観てるんじゃなくて視えているだけで
もっと極端に言うとするならば
それは勝手に流れているだけの番組

ふとした折に耳に入ってくる音
それに、くすっと心が笑った瞬間に
斜め後ろくらいの角度あたりから
ぷっ……と吹き出す気配を感じたとき

あぁ、独りじゃないんだ……

なんて気づけたらとても幸せだって
特になにを話すわけでもなくて
ましてや愛のことばなんてものは
もともと存在しないに等しいもので

頭ではわかっちゃ居るんだけどなぁ
もっとちゃんと愛を見せて……

なんて、欲しがったり寂しがったり
不安になって拗ねて泣いてみせたりと
それが僕ら人間ってやつなんだろうか

どんなにか相手を喜ばせたいと思って
必死こいて捲し立てて見せたとしてもだ
下手くそに空回りして疲れるのがオチで
想っている半分も相手に伝わりゃしない

きっと、その愛とか幸せってやつは
各々の心のなかで産声をあげちゃってよ
其処でしか生きられやしないんだろうな

……みたいな?

あんた、其処に愛はあるんか……
そこに君が居るという真実に心を向けて
今日から僕らも、ほっとしてグッときて
そして……

誰よりも、その幸せってやつを
感じ取って生きてやろうじゃないか!

……みたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?