スピードの本質
成功するのにスピードが大事だ。
よく聞く言葉だ。
三木谷さんは楽天の成功の5つのコンセプトの一番最後に
スピード!!スピード!!スピード!!
とスピードを3回も謳っているし、
「!」の感嘆符に関しては6つも使用している。それだけ大事だということだろう。
日本電産の永守さんに関しては、
昔、採用試験にお弁当を食べさせて、食べるスピードの早い順番に内定を出したというエピソードも残っている。
令和の時代なら、急いで食べた学生がごはんつぶを喉に詰まらせて、訴訟の未来まで見える。
アメリカなら、優秀な弁護士団が1億ドル規模の仕事だとして肩を鳴らしはじめるくらいの案件だ。
事実、世の中の成功者の多くは「せっかち」である。
スピードは早いに越したことはない。
どうやら、皆でスピードをあげていけばよさそうだ。
だけど、ちょっと待とう。
ひとくちにスピードといっても種類がある。
それを理解するとより行動が具体的になる。
スピードには5種類ある。
1.意思決定のスピード
2.意思決定したものに取り掛かるまでのスピード
3.取り掛かった後の改善のスピ―ド
4.リズムとしてのスピード
5.作業のスピード
ひとつひとつ解説していこう。スピードの特徴を理解し、自分の弱いところを埋めていけば、100戦危うからず。
1.意思決定のスピード
優秀な経営者は、意思決定が異常に早い。それは過去の成功・失敗の膨大なデータベースから瞬時に第六感が働くから。
研究者の調査結果で、瞬時に出した結論と、熟考して出した結論はほぼ変わらない、というのを聞いた事がある。
また、このタイプのスピードが早い人は、普段から課題を強く認識している。
欠けたパズルのピースの形を明確に認識しているから、そのパズルピースが現れた時に、瞬時に判断できる。
どのパズルを組み立てるのかを決めていない人は、いつまでたっても決められない。
買い物に行く時に、もう欲しいものの形や値段感が決まっている人は、そのイメージにあっているから即決する。
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