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お客様の為にではなく、お客様の立場に立つ。


私が30年前から提唱している真理として、

写真映り悪いと言っている人の写真映りはその人のまんまである

というものがある。

だが、その気持ちは、痛いほどわかる。

生まれながらのナチュラルボーン「一重」に生まれた私は、愚かな事に自分がモテない理由をその目のせいにし、中学時代は「アイプチ」を利用していた。
しかし、長年一重として形状記憶している私の眼細胞は、アイプチの軟弱な接着力を破壊するに充分な力を持っていた。

それでも、私は運命に抗い、鏡の前や写真に映る時は顔をうつむけ、額にしわが寄らないくらいのギリギリのラインを攻めた上目遣いをしていた(ちなみに私のプロフィール写真も額にしわが出ないギリギリラインを攻めている)。


だから、私は決められたポーズの中ではわりかし目は大きく、そしていつしかその目の大きさが自分の普段の目の大きさだと錯覚するようになった。

しかし、ふいに写真を撮られた時などは、目が細く映っていた。それを私は写真映りが悪いからだと思っていた。


ある日、私より目が細い友人N君と、ひょんな事から思春期特有の悩みについて話す機会があった。
N君より目が大きい、という自負があった私は若干マウント気味に「目が細くてお互い大変だよなぁ。」という話をふった。

しかし、N君にはそんなに響いている様子はない。それどころかN君はどうやら私より目が大きいと思っているフシがある。

私は仲のいい友達数人にどちらが目が大きいか聞いてみよう、と提案しN君の了承を得た。

そこで出た結果は驚くべきものだった。

皆が、N君の方が目が大きいと答えたのだ。

最初はどっきりを疑ったが仕掛けたのが私の方からなのでその可能性はない。

私は膝から崩れ落ちた。

俺が見ていた世界は、正しいものを反映していなかったのだ。

目が薄いだけにね。




前置きが長くなりました。

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飲食のこと、経営のこと中心に有村壮央がすべらない切り口で書きます。 外食企業分析や新業態のアイデアなど通常のSNSではかけない事も書いてい…

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