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まず、儲けよう。


明けましておめでとうございます。
新年早々、下品なタイトルで恐縮です。

大学時代、起業サークルに入っていました。
なんとなく、サラリーマンより社長の方が格好いいな、と思い入りました。

やっていたことは経営者の講演会を開いたり、クラブを貸し切ってイベントを開いたり。なんとなく仕事している感が、他の大学生とは違って格好いい、と勘違いをしていた遅い思春期です。

そこに集っているメンバーはやはりエネルギー値の高い人間が多く、その起業サークルのバイブルはナポレオン=ヒル著の「成功哲学」でした。
これは成功者に共通する考え方(成功哲学)をまとめた全ての自己啓発書の源流みたいな本です。発売部数は世界で1億本を超え、聖書の次に売れているそうです。


この起業サークルには、この成功哲学をもとにつくられたミーティングプログラムがあり、上級生は下級生にこの成功哲学に関する1on1の講義(ミーティング)をする、というのが伝統としてありました。

僕も幹部になり、後輩に対してミーティングを何回もしました。今、覚えているミーティングテーマとしては、

「夢ではなく、目標を持つ。」
「継続する。」「決してあきらめない。」
「素直に、一生懸命。」

みたいな、当たり前のテーマですが、成功するには大事そうな事です。

今、冷静に振り返ると

怪しい


ですね。アオハルです。




話を戻しますが、
大学生という身分は企業に営業に行くには、使い勝手がよく。
たいていの社長は手紙を書けば会ってくれました。

そこで様々な社長にインタビューをさせてもらい、その後の講演会や就職説明会への出展の営業につなげていきました。


その中で、印象に残ったインタビューがあります。
当時、創業十年位で年商約百億規模にした人材系の社長のインタビューで、
イケイケの有名社長でした。

一通りインタビューをし終わった後に、
「成功するには何が必要だと思いますか?」と僕が質問しました。

そうするとその社長は、こう答えました。

「若いうちから社会貢献だとか、自己実現だとか言わないことだよ。

まずは儲ける。その後に、自分のやりたいこととか、社会に役立つ事とかが出てくる。

口だけ達者で頭でっかちでも、社会貢献なんてできないからね。」。


それは、直接的には言っていないのですが、その社長からの自分へのメッセージでした。

まさに僕たちは、何も社会経験がないのに自己啓発書を読み込み、あーだこーだと議論を重ねる頭でっかちでした。

図星なだけに、

イラっとしました(笑)。


ただ今となっては言っていることは正しかったと思います。



事業をやる上で ビジョンや理念はとても大事です。
大きくしていく上で、継続していく上では最も大事になってくるでしょう。

ただ、一番最初になければいけないかというと、そうではないと思います。


事業をやる上で、まず一番最初に大事な事は

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飲食のこと、経営のこと中心に有村壮央がすべらない切り口で書きます。 外食企業分析や新業態のアイデアなど通常のSNSではかけない事も書いてい…

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