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陽キャとうつと発病(前編)

「うつですね」

この一言から始まったわたしのうつ病生活。
早いもので現在休職3ヶ月目。ここまで色々なことを考えては落ち込み、思い出しては恐怖し、を繰り返してきた。それはもう頭がおかしくなるのではないかというくらいに。自分の中で全て受け止めてたらいよいよ消化不良になってもっとおかしくなってしまう、、、!と感じ、衝動的にnoteを書き始めてみた。

のはいいけれど、
正直自分に起きたこと、それもしんどい今の現状を文章にすることの苦しさったらないし、もう既に勢いでnoteを書き始めたことを後悔し始めている。(早すぎる)
匿名とはいえ苦しい現状を赤裸々に書くのは恥ずかしいやら情けないやらで既に心が折れかけている今日この頃。初回の投稿から結構時間も空いてしまった。

もう書くのやめようかな〜仕事でもあるまいし…。と思ったりもしたけれど、うつになるという自分が全く想像もしていなかった「今」を過ごす中で感じる苦しさとか気づきとかを残したい気持ちはやっぱりあって。
いつになるかは分からないけれど、「こんな苦しかった時もあったな〜。」と懐かしんで振り返れるように、そして今の苦しい瞬間を大切にするためにも、ちょっとずつ書いていこうと思います。陽キャがうつってちょっと面白いしね。


前回のnoteで簡単なわたしの人となり(なぜ陽キャと言われてるのか)を書いたけれど、今回のnoteではうつになるまでの経緯を書いていこと思う。少し話が長くなってしまったので前編と後編の2部構成で。今回は発病の話の前にもう少し具体的なわたしの自己紹介をしていきたい。もし良かったら今回もお付き合いいただけると嬉しいです。


わたしについて。
1993年生まれの東京生まれ東京育ち。
料理上手でシゴデキ優男な旦那との2人暮らし。

好きなことは友達や家族と遠出することで、長距離ドライブや旅行が大好物。長期休みの度に渡航し、今まで訪れた国は20カ国以上。そのうち6カ国は一人で訪れた。海外旅行は飽き性の私にとって長く続いている数少ない趣味の一つだ。

反対に苦手なことは家でずっと過ごすことで、特に天気がいい日は早く外に出たくてうずうずしてしまう。今もその気持ちは健全だが、外出する気力がなかなか湧かないから仕方なく家で過ごす時間が多くなってしまっているけれど。

転職歴は2回でその職歴は、営業(1社目)→商品企画(2社目)→新規事業(2社目)→UXデザイナー(3社目)と自分でもびっくりするほど多岐に渡る。
これまで未経験だが自分がやりたいと思った職種に就けてこれたのは、本当に幸運だったなと思っている。

現在は大手IT企業で祈願のUXデザイナーとして勤めて1年ほど。
2年目はもっとバリバリやってくぞー!と意気込んだ矢先の、うつ発症で休職。なんじゃそりゃ。


わたしの性格について。
前回のnoteでも書いたけれどもう少しだけ。

職歴を見てもらうと分かる通り、色々なことに興味関心を抱きやすいタイプで好きなことには猪突猛進。自分で言うのもなんだけれど初めてのことでもある程度そつなくこなす方だと思う。一つの事を突き詰めていくよりも新しく出会うものにすぐ挑戦してみたくなるため、ある程度までいくと満足してまた別の対象物に心奪われがちだ。(だからこのnoteもいつまで続くか正直自信がない)

「石橋は走って渡る」が座右の銘(なんじゃそりゃ)の私はなんとかなるさ精神でお気楽に生きているからか、「のびのびしてて日々楽しそうね」とよく褒め言葉(?)をいただいたりする。

高校、大学と英語に強い学校に通っていたこともあり、プレゼンやディベートを叩き込まれてきた。それもあって自分の意見を論理的かつ熱量を持って主張することは得意な方。「自分がしっかりある」「強い」と言われるのは外見がきついせいだけではないと信じたい。


自分の興味が赴くまま新しいことに挑戦して、自分の好きに忠実で、根拠のない自信と共に思ったことはズバズバ言いまくる。こんなだから周りからはウェイだの陽だのと呼ばれるのだろう。こんなクセ強なわたしを受け入れてくれている家族や友人には本当に感謝してもしきれない。


前回に引き続き、ここまで読まれた方は「石橋を走って渡るような奴がうつになんてならないだろ」と心底不思議に思われたと思う。それは全く同感で、今こうしてnoteを書きながらも『本当にうつと診断されたんだっけ?』と、やっぱりまだ半信半疑な自分がいる。(父親の反応もこうして振り返ると至極真っ当な気がする…)


でも、なってしまった。

発病を引き起こした原因は複数あったと思う。
新しい職場に人間関係、初めてだらけの業務内容。
不慣れなリモートワークに加えて、旦那の1年間の転勤。
実家暮らしからそのまま同棲→結婚ときた身としては、初めての一人暮らしと慣れない職場環境が重なったことで本当に心細くなってしまった。

でも、うつになった大元の原因は多分これらじゃない。

有り余る程の時間があったこの3ヶ月間、日記を書いたりする中で自分について考える時間を少しづつ持てるようになった。特にここ最近は、ようやくうつと診断された頃の一番しんどかった時期を少しづつだが振り返れるようになってきた。そんな中で気づいたのは、この30年間(今年31歳だけどまだなってないからね)わたしは自分のことを何一つとして正しく理解できていなかったということだ。

先ほど書いたわたしの性格。

自分の興味が赴くまま新しいことに挑戦して、自分の好きに忠実で、根拠のない自信と共に思ったことはズバズバ言いまくる。

これ、本来のわたしとは全く正反対の性格だったのだ。


本当のわたし。それは、

「他人の目を気にして失敗を極度に恐れる、無駄に責任感が強く負けず嫌いなスーパーこじらせ野郎」(とんでもない悪口)

「わたしはわたし♪目の前にある石橋は片っ端から走って渡りまっす✌︎('ω'✌︎ )」なんてどの口が言えるの?レベルで陽キャとはかけ離れた性格だったのだ。


どういうことか。
うつ前後のしんどかった時期を少しづつ思い出せるようになるにつれて、どうして陽キャだと言われてきた自分がうつになったのだろうと考えるようになった。その理由を見つけるためにも過去の出来事を思い出したりする中で、最初に書いた陽キャなわたしの性格は周りが期待したもので、本当のわたしの性格はそれとは全く異なっていたんだということに気がついた。

わたしは長女ということもあってか本当は小さい頃から責任感が強かった。
小学校の頃から同級生と比べて弁が立ったため、クラスをまとめたりリーダーになることが多かった。あまり覚えていないがその責任感の強さから当時はかなりストレートに自分の意見を押し付けてしまっていたのだろう、集団でいじめを受けてしまった。わたしの態度もなかなか出過ぎていたから、正直そりゃ疎まれるわなとも思う。ただ、この出来事がトラウマになって嫌われないようにうまく立ち回らなければという気持ちが強くなっていった。

その結果、相手を観察して期待されているであろう言動を瞬時に汲み取り、その言葉や行動をさも自分の意思かのように表現することが得意になった。外見がきついこともあってすぐに警戒されてしまうから、常に笑顔を貼り付けて大袈裟に冗談を言うお調子者キャラで立ち振る舞った。

そうすることで段々と周りから、天真爛漫、自由奔放、自分がある人、強い人と言われるようになり、わたし自身『わたしはそういう人間なんだ』と錯覚し少しづつ自分の本心を軽んじていくようになってしまった。本来の自分を蔑ろにして、周りから嫌われないように求められるキャラでい続けようとした。その結果今年の1月にうつと診断されてしまったのだけれど、それまでずっと、わたしはわたしを勘違いしていた。


それでもこの30年間、ちぐはぐながらに元気に生きて来れていた。それがどうしてうつになったのか。その理由は後半で書いていこうと思う。


To be continued…



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