yorozuno

短期投資から初めて、最近は長期投資家になってます。

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短期投資から初めて、最近は長期投資家になってます。

マガジン

  • 第4篇 価値観の逆転現象

    人の価値観とはなかなか変わらないものと思われがちですが、置かれている状況が変われば、価値観などは簡単に一変します。

  • 第2篇 risk management

    人が生きていく中で、最も重要な知識がrisk managementです。

  • 第1篇 株式投資

    新NISAを始めるに当たって、必要な知識を伝えます。 10年10倍×2回=20年100倍を目指します。 100万円を1億円にしましょう。

  • 第3篇 単利と複利

    投資をする上で最も重要視するべきことは、複利効果です。 この複利効果は、資金が増えるだけではなく、普段の生活でも、様々なところに影響しています。 先進国で、日本が一人負けになっている状況も、複利効果だと思います。

最近の記事

第44回 逆転現象、その後・・・

首飾りだけを作っていた「例えの村」は、全員が餓死しかけていました。 蓄えていた米を食べ尽くし、山の木の実や葉も食べ尽くし、最後は腐葉土を土がゆとして食べていましたが、それも尽きそうになっていました。 これは、米作りを放棄して、首飾り作りだけに注力したことが招いた当然の結果です。 効率的な生活ばかりを重視し、『risk management』を疎かにした者の末路とも言える状況なのです。 交換が始まったころは、交換して貰えない『risk』も考えていました。 だから、交換比率を高

    • 第43回 価値観の逆転現象

      服と首飾りを作って他の集落の人たちと交換するようになり、村はプチ裕福になりました。 なぜなら、8人で10人分の食料を確保しているため、服と首飾りで得ている分の米が余剰となっているからです。 600kg(生産分) + 90kg(服) + 120kg(首飾り) = 810kg 810kg(収入計) - 600kg(必要分)=210kg(余剰) 彼らは、余剰分の210kgの米を、魚や肉と交換して、ゆとりある生活を送れるようになっていた訳です。 そんなある時、一人の仲間があるこ

      • 第42回 絶対的価値(首飾りの制作)

        隣の村人が喜んで帰った後のこと。 隣の村から別の人が来て、米15kgを出すから同じ服を作って欲しいと頼まれました。 そして、そんな人が次から次へとやってくることになりました。 そんなある日、また別の一人が、美しい石を磨いて、首飾りを作りました。 首飾りは、素晴らしい服と合わせることによって、その人を魅力的に見せました。 だから、他の9人の仲間たちも首飾りが欲しくなり、服と同じように自分の分も作って欲しいと頼みました。 しかしその首飾りは、かなり手の込んだもので、簡単には作れ

        • 今週の相場結果と来週(5月第3週)の見方

          まずは、令和6年5月10日(金)の引け後の数値です。 週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。 日経平均  38,229.11円 TOPIX 2,728.21ポイント 20日移動平均ボリンジャーバンド +2σ   39,729.67円 +1σ   39,030.64円 基準線   38,331.61円 -1σ   37,632.59円 -2σ   36,933.56円 20週移動平均ボリンジャーバンド +2σ   41,750円 +1σ   3

        第44回 逆転現象、その後・・・

        マガジン

        • 第4篇 価値観の逆転現象
          4本
        • 第2篇 risk management
          20本
        • 第1篇 株式投資
          22本
        • 第3篇 単利と複利
          14本

        記事

          第41回 絶対的価値(服の制作)

          今日から新しいステージに入ります。 ここからは、企業の根本的な存在意義について説明しますので、注意深く学習してください。 「人が欲しがるものには、絶対的な順位がある。」 こう言われても、直ぐに納得できる人はいないでしょう。 「何を言ってるんだ、コイツは!!」と思う人が大半だと思います。 ここで、新たな例え話をしてみましょう。 まだ、人類が稲作という作業を覚えた頃の話です。 日本で言えば、縄文時代後期頃でしょうか・・・・・。 仲間10人で沼地を開墾して、田んぼを作りました。

          第41回 絶対的価値(服の制作)

          第40回 「損切り」する投資(8245丸栄)

          今や死語となっている言葉に、「仕手」というものがあります。 仕手とは、本来は能や狂言で主人公を演じる人のことです。 これが転じて、人為的に相場を作り出して、短期間に大きな利益を得ることを目的に、株式市場で大量に売買して相場操縦を主導する人のことを言います。 この仕手ですが、現在ではSNSの普及により、完全に姿を消してしまいました。 なぜなら、相場を作ろうとすると、直ぐにSNSで情報が拡散されてしまうからです。 まだまだ多くの投資家が、情報弱者であったことから、通用したと言え

          第40回 「損切り」する投資(8245丸栄)

          第39回 「損切り」しない投資(9616共立メンテナンス)

          今回は、私の個人的な経験です。 今の私の長期保有のポートフォリオの中で、大きく成長している銘柄は、9616共立メンテナンスです。 リーマンショック後に、株主優待目当ての長期保有銘柄として2008年に360円ほどで買いました。 家族全員分5名義で持ってます。 本当のところ、実際の買値はもっと高いです。 なぜなら9616共立メンテナンスはその後、1:1.2、1:2、1:2と3回の分割を実施しているからです。 当時の100株は、今の480株に増えているという訳です。 だから購入額

          第39回 「損切り」しない投資(9616共立メンテナンス)

          第38回 「損切り」をするべきか、しないべきか

          よく投資家の間では、「損切り」をするべきか、しないべきか、が議論の的になります。 結論から言えば、「投資期間により異なる」なのですが、この問題をこれまで説明してきた「risk management」と「複利効果」を交えて説明したいと思います。 まず、最初に「損切り」の定義です。 買値から下がって、損して売ったものは全て損切りとしてしまえば、議論の余地は無くなります。 かなり乱暴なものになることから、正確に定義したいと思います。 そこでネットで検索して最初に出てきた定義を書

          第38回 「損切り」をするべきか、しないべきか

          第37回 「ゆでガエルの法則」と投資

          短期投資では、損切り値を事前に決めることが必須になっていると言って良いでしょう。 なぜなら、事前に決めていないと、「ゆでガエルの法則」を食らう可能性が高いからです。 例えば、100万円でスイングトレードをします。 利益目標5万円、損切り値3万円、期間は5営業日と決めます。 1,000円の銘柄を1,000株買います。 1,000円の銘柄なら、普通の日の値動きでも、990円~1,010円の間は動くと思います。 これを投資家は、売買による誤差と理解します。 その日の上下の動きの

          第37回 「ゆでガエルの法則」と投資

          今週の相場結果と来週(5月第2週)の見方

          まずは、令和6年4月26日(金)の引け後の数値です。 週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。 日経平均  38,236.1円 TOPIX 2,728.53ポイント 20日移動平均ボリンジャーバンド +2σ   40,246.43円 +1σ   39,402.64円 基準線   38,558.85円 -1σ   37,715.07円 -2σ   36,871.28円 20週移動平均ボリンジャーバンド +2σ   42,050円 +1σ   39

          今週の相場結果と来週(5月第2週)の見方

          第36回 ゆでガエルの法則

          「ゆでガエルの法則」とは、危険が迫っているにもかかわらず変化がゆるやかなためになかなか気がつかず、気づいたときには手遅れになっている、という状況をあらわす造語です。 カエルも、熱湯に投げ入れれば、即座に熱くて逃げだします。 ところが、水をゆっくり過熱していると、熱さに気づかず、気づかない間に死んでしまうということです。 まぁ、さすがにカエルも、実際にはそこまでアホではなく、途中で飛び出してしまいますが・・・・。 この「ゆでガエルの法則」は、株式投資をしていれば、常に実感でき

          第36回 ゆでガエルの法則

          第35回 複利で悪化したバブル崩壊後の日本

          私も、学生時代は、バブル崩壊以前でした。 詳しく言えば、大学在学中にバブルが崩壊したのです。 ですから、当時の常識では、受験戦争を勝ち抜くことが必須でした。 最上は、旧帝国大学系国立大学、次いで早慶上智、国公立大学、GMARCH・・・・、みたいな感じでした。 より良い大学に入学することが、より良い企業に就職し、円満な社会人生活を送ることができると考えられていた時代です。 このため、殆どの学生は、大学受験の為だけに勉強していました。 入学後は、サークルやバイトに明け暮れ、卒業

          第35回 複利で悪化したバブル崩壊後の日本

          第34回 コンビニのカップラーメンが節約!?

          前回の最後は、私の個人的な知識をひけらかすような内容になってしまいました。 - 何これ!! - そう思って、途中で読むことを止めた方も多かったと思います。 真意が正しく伝わらないのは私としても不本意なので、今回は逆に知識の広がりが無い人のことを書きたいと考えます。 - そんな人は居ないだろう!! - 読んでいてそう感じる人は多いだろうと思いますが、決して大げさには書いていません。 本当に、私が出会った複数の人の話です。 それは、コンビニでカップラーメンを買って食べることが節

          第34回 コンビニのカップラーメンが節約!?

          第33回 複利の効果は投資だけではない②(知識)

          前回は、経済での複利の効果の説明をしました。 経済と投資は同じ範疇でしょ、と考えている人も多いと思います。 また、あの説明だけで複利の効果を実感し、このままの日本ではダメだと考えることが出来たのなら、それは意識が高い系の人です。 普通の人は、結局は良く分からないと感じただけでしょう。 なぜなら、経済の話なんて、普段の生活からは遠い世界の話だからです。 なかなか自分の問題だと身近に考えることは出来ないものです。 そこでもっと身近に複利を考えられることがあります。 それが知識量で

          第33回 複利の効果は投資だけではない②(知識)

          第32回 複利の効果は投資だけではない①(経済)

          ここまで数回に渡って、複利の効果を説明してきました。 複利については、大分理解してもらえたのではないかと思います。 そして、ここからが重要です。 この複利の原理原則が世界を支配しているという現実も、また理解しなければならないということです。 去年、日本はドイツにGDPを抜かれて世界4位に落ちました。 そして中国に抜かれて世界3位になったのは、2011年と10年以上前です。 昭和時代の中国のイメージは、自動車は贅沢品で、国民は自転車を愛用していたというものです。 中国の道路に

          第32回 複利の効果は投資だけではない①(経済)

          第31回 投資サイクル

          投資を行うと、サイクルという言葉を良く耳にします。 サイクルとは、状態が続けて変化し、再び最初の状態に戻ることを言います。 人の行動は、適度に止められることはなく、必ず行き過ぎということが発生してしまいます。 なぜなら、どんな人も、余裕を持ちたいと考えるからです。 10時ちょうどの電車に乗りたければ、9時55分には駅に着きたいと考えるでしょう。 予算2万円で服を買いに行こうと思えば、財布には2万5千円程度は入れているでしょう。 投資で100万円の利益を得たいと考えている人は

          第31回 投資サイクル