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【エッセイ】私はまず、掃除から始めます

こんにちは、蕪木です。
note書くのが久しぶりすぎて、過去の記事を見返して探り探り書いています。

転職してちょうど1年が経ちました。
薬局薬剤師の仕事にも慣れてきて、患者さんの顔を見れば、なんの病気でなんの薬を飲んでいるのか、大体分かるようになりました。

当初は「未経験・中途入社パート薬剤師の奮闘記」として、記録記事を書こうと考えていましたが、続きませんでした。
と言うのも、仕事内容を書いていたら職場批判になりそうで気が引けたからです。
たがそれも1年働いて、そこの従業員だと胸張って言えるようになり、もう書いてもよい頃合いかと思ったので、書いてしまいます。


始めの仕事は、調剤棚の整理整頓!

薬剤師の仕事の一つに「調剤する薬の在庫管理」があります。

「どの医療機関の処方せんでも受け付けます!」
と言うのは当然で、持ち込まれた処方せんは原則断ることはできません。

そうは言っても、薬局のスペースにも限りがあるので、今世の中に出ている全ての薬を陳列することは不可能です。
そこで陳列する薬を取捨選択するわけですが、基本的にはよく持ち込まれる処方せんで処方されている薬を陳列するようにします。

例えば、子どもの患者がほとんど来局しないのに小児用の薬を置いていると、箱を開封することなく使用期限が切れ、薬局が損失を出すことになります。
よって、近隣の医療機関でよく処方される薬や、常連の患者さんが服薬されている薬を陳列するのが一般的です。

私の配属された店舗は、調剤棚の整理整頓が全くされていませんでした。
もう何年も調剤していない薬も含めて、とりあえず五十音順に並んでいるだけ。
薬局の至る所に薬の棚があり、ピッキングするのに薬局中を駆け回る状態。

実際の配置を図にしてみました。

配属当時の調剤室の配置

他店舗と比較して、調剤室が小さい造りだったにも関わらず、過剰な在庫やスペースの無駄遣いによって、特にピッキング効率が悪い状態でした。
忙しい店舗だったこともあり、対人業務に追われていて、大がかりな棚替え等が行えていなかったようです。
ただ、これでは効率が悪いだけではなく、薬の期限切れやミスが発生するリスクが高く、薬局にとっても大きな損失です。

そこで、せっかく私が配属になって従業員がプラス1されたので、通常業務をこなしながら、空き時間に私主導で在庫の整理・棚替えを行いました。
そして、3ヶ月ほどで以下のような現在の状態に変貌させました。

整理整頓後の調剤室の配置

調剤室を整えたことで、格段に仕事の効率は上がったと思います。


生徒会室の掃除から開始し、批判を受けた中学時代

冒頭で書いたように、この調剤室の大改造については、記録するのを躊躇っていました。
その理由は「これまでの同僚の仕事ぶりを批判することになりかねないから」です。

砕けた言い方をすれば「今までのやり方じゃダメでしょ。あなたたちは今までなにやってたの?」と間接的に伝えてしまう、ということです。

実際、私が中学2年で生徒会長をやっていたとき。
当時の私は、7人の候補者の中から選挙で当選して、意気揚々と生徒会室に入りましたが………。
出鼻をくじかれました。

いつから置いてあるのか分からない埃をかぶった備品、集めただけで整理されていないベルマーク数年分、放置されたGの死体………。

「こんなところで活動できるかー!」
と、この時も掃除・整理整頓から始めました。

そして、そのことを就任後初めての「生徒会長の挨拶」で話しました。
話した理由は、活動への意欲を伝えるためでした。
「私の始めの仕事は生徒会室の掃除でした。これからきれいな生徒会室とやる気のある役員たちと気持ちよく活動していきます!」的なことを言ったと思います。

すると、上級生から叱られました。
「これまでの生徒会が仕事してなかったみたいな言い方するな」というニュアンスだったと思います。
「いや、してないからこの有様なんだろう……」と心の中では思っていましたが、そういう受け取られ方もするんだな、と非常に勉強になった一件でした。


私はまず、掃除から始めます

現在の職場で整理整頓を任されて、実際にピッキングのストレスが減って、環境を整えることの重要性を再確認しました。

と同時に、中学時代のことを思い出し、私はやっぱり掃除から始めたい性分なのだと確信しました。

という訳で、これからも心機一転やるときは掃除・整理整頓から始めたいと思います。


簡単な近況報告

久々にnoteを書いたので、少しだけ近況を。
フルタイムみなし労働→パートタイマーになって、格段に時間に余裕ができました。
最近は夢の実現に向けて、いろいろなことに挑戦しています。

  • 市民ライターとしてインタビュー記事の執筆

  • 小説のコンテストや新人賞への応募

  • 不労所得を得るためのコンテンツ作り

本業と育児をしながらののんびりペースですが、確実にやりたいことをやっている実感があります。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

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