【感想】リコリス・リコイルはキャラが生きている
リコリコ(リコリス・リコイルの公式略称)、新作アニメーションの制作決定おめでとうございます!
リアルタイムでは追えなかったのですが、先日遅ればせながら観ました!
まるで実在しているかのような生き生きとしたキャラクターたちが繰り広げる友情と正義の物語
リコリコの最大の魅力は千束という少女のキャラクター。
主題は千束とたきな、2人の友情物語ですが、お互いが影響し合うというより「千束→たきな」の要素が大きいと感じました。
2人は全く逆の使命感を持っています。
千束「敵は撃つが、敵の命も大事にする」
たきな「命を救うためなら、躊躇せず敵を撃つ」
出逢ったころのたきなは、千束のやり方を受け入れません。
しかし、バディとして過ごすうちに、たきなは千束に惹かれ、千束の使命感を尊重し始めます。
殺戮マシーンのように育ってしまったたきなが、千束から人間らしさを教わっていく。
その様子を描いた作品前半の展開が素晴らしかったです。
声優さんの演技も相まって、終始「千束」というキャラクターがとても魅力的でした。
他のキャラクターたちも個性が光っていて、普段キャラクターデザインや作画を担当する足立慎吾監督らしさなのかな、と思います。
ただ、最後まで千束のキャラクター性で押し通したのが、個人的にはモヤモヤしました。
作品後半の千束がピンチな場面で、たきなは再び自分の使命感を優先します。
一方の千束も譲らない。
そこで2人の関係がふりだしに戻り、また修復してからハッピーエンドを迎える展開を私は想像していました。
それが結局うやむやのまま、千束が貫き通して事件をいったん解決しちゃったから、なんだかそれが正解になってしまった印象です。
たきなが再び千束に共鳴する場面が、もう少し丁寧に描かれると違ったかもしれません。
事件をいったん解決させるにはそうするしかなかっただけで、たきなはちゃんと納得できたのか?が引っかかってしまいました。
尺の問題なのか。
それとも、友情以外のテーマが「それぞれ持っている正義は違う」なので、敢えてたきなを千束の思考に完全に染めてしまわずに終えたのかな?とも思いますが。
バディものとしては前半で完結していて、後半は違う作品として観た方が良かったのかもしれませんね。
ところで…
リコリコは、監督「足立慎吾」、制作「A-1 Pictures」を始めSAO(ソードアート・オンライン)に所縁のある方々が手がけています。
キービジュアルを見るからに、SAOみを感じずにはいられませんでした。
そりゃあ、期待しますよね。
どこかで「CV:松岡禎丞」が出てくるのでは?
そして、その期待は裏切られませんでした。
ここで使うんか~い!
いや、松岡禎丞に悪役やらせたらあかんて!!
最高かよ!!!
以上。
最後はオタク気味で、失礼しました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?