よく分かっていませんが始めてみます・・

noteを始める事にした。

「noteをやってみたら」と勧められて、もう何か月も経っていた。
「noteって何だ??」noteというものが今一つかめなくて先延ばしにしていた。書きたい事は山ほどある。とりあえず自分の好きな事、寄席の事、落語の事などを書いて行こうと思う。落語を好きになって30数年、今でも寄席や落語会にはよく行っている方だ。

 先日は、池袋演芸場。ここの寄席のキャパシティーが好きだ。落語を観るにはちょうどいい空間、そして落語を聴くにはちょうどいい持ち時間。10月上席千秋楽の10日。林家きく麿師匠、そして柳家小ゑん師匠、そして主任の林家彦いち師匠と落語協会のベテランの新作派の勢いが凄かった。新作落語と言えば、昨今若手の台頭が目覚ましい。新しいものを落語に取り入れるのだから当然の流れだが、おじさんたちも全然負けていない。

小ゑん師匠の「悲しみは埼玉に向けて」は三遊亭円丈師匠や円丈作品へのリスペクトを込めて、小ゑん師匠流に語っていたのが哀愁たっぷりで良かった。円丈作品の凄さも改めて感じさせてくれた。きく麿師匠の「ロボット長短」は、かなり斬新なアレンジを施した新作なのに、なぜか全て自然に入って来る作品だった。古典の「長短」を現代や近い未来に置き換えるとしたら、もうこの設定しかないのだろうとさえも思わせてくれる。奇抜なようでいて、しっかりと古典のテーマ性を踏まえているので安定感があり、不思議と日常性のある新作落語になっている。

そして、主任の彦いち師匠の「私と僕」(そういうタイトルなんだ!?)が凄かった。30分ぐらいの高座だったと思うが、長編の映画を観ているような感覚。いや、映画の世界に入り込んで主人公を間近で見ているような立体的な感覚さえある。力技で噺の世界観に引き込むような彦いち師匠、さすがだな。力技でありながら言葉をカットしたり厳選していて、聴き手の想像の幅を広げてくれているような気がする。そういえば、映画などでは定番のタイムトラベル話って、落語にあったっけな?露骨に押し出している噺はないような気がするなぁ・・・。たくさんあってもおかしくないのに・・・以前はあったが消えて行ったのだろうか?そういう事を考えるのも楽しいものだ。3人ともに共通しているのが押しの強さだけでなく、どことなく可愛らしさもある事。芸人さんとしてかなり重要な要素なんだろう。彦いち師匠の首をかしげる仕草に小三治師匠の笑顔を思い出した。

そういえば、命日が10月7日だったな・・・。小三治師匠とのエピソードや子供の頃から追いかけていた談志師匠とのエピソードなども追々書いて行こうかと思う。やっぱり寄席に行くと色々と考える事が多いなぁ・・・。あぁ、そういう事をnoteに書けばいいのかなと実感した日だった。

 

 

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