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【コラム】私が信用取引で大失敗した理由

この記事は、2015年2月に「株道-人に教えたくない私の相場帳-」ブログで執筆し、歴代記事の中で最も反響があり、私が最も伝えたかったことです。

以下~ブログ引用~

私はかつて、先物と信用取引で1,800万円を失いました・・


アベノミクス官製相場で、下落恐怖が和らぎ、そろそろ少ない元手を信用取引でレバレッジを掛け運用してみたいと思われている方もいるかもしれません。この類のメールお悩み相談が3通も来ましたので、ブログで取り上げることにしました。

相場は自分で失敗しないとわからないことだらけです。他人の助言は疎ましく聞き入れないものかも知れません。それもまた人生ですが、先人の失敗は貴方も辿る道かも知れません。いつか実体験と共に心に響けばと思い綴ります。

私が信用取引で大失敗してしまった理由は、今となれば、明白です。最終的に貴方が信用の世界へ足を踏み入れてしまっても、リスク許容内で運用し、以下のことをパソコン画面脇に貼ってトレードすれば、致命傷は免れるはずです。

「私は信用枠で全力投資してしまった」

信用取引は元手に3倍までレバレッジを掛けることができます。つまり100万円で300万円の取引ができる訳です。この300万円の信用枠でめい一杯の取引をした場合、-14%下落しただけで「追証(追加証拠金)」が発生します。大震災や粉飾決算、過去の大暴落一日でアウトです。

仮に、この信用枠を保証金と同額の100万円で売買していれば、買値より80%超の下落がない限り、追証にはなりませんでした。

そんなことも知らずに当時の私は、追証を受け、パニックに陥り、口座に追加証拠金を振り込み続けました。

(現物株で証拠金を担保している場合は、その株価変動で追証値も変動します)

「私は逆張りをしていた」

信用取引には6ヶ月という返済期日があります。底値を狙う「逆張り」は日柄が必要で、回復に時間がかかるのです。返済期日で強制決済される信用取引は短期勝負すべきであり、即結果が出る「順張り」が鉄則なのです。

こんなことも知らずに当時の私は、大きな上昇値幅取りを信じて逆張りのナンピンを繰り返していました。

「私は損切りをしなかった」

正しくは、できなかった、と言うべきでしょうか。自分では底値を拾っていると信じていた訳ですし、損切りすれば、元手が減って信用資金枠も減少するので、二重の意味で損切りを躊躇していました。結果、してしまったのは難平。損失は手に負えないほどに急拡大。何百万の損切りなど一般人にできるはずもありません。信用取引においては、-〇%(一桁台:リスク許容度による)の損切りルールは絶対厳守なのです。

そんなことも知らずに、現物取引同様に、持っていれば買値に戻る、まだ、返済まで4ヶ月もあるじゃないかと現実逃避し続けた私は浅はかでした。

以上が、私を大損失に追い込んだ信用取引・先物取引の正体となります。

「信用評価損益率」という指標をご存知でしょうか?信用取引で株を買った投資家、売った投資家の損益状態が分かる指標です。私のツイッターでも日々掲載(2023年終了)していますが、この「信用評価損益率」がプラスになることは年間を通じてもほぼありません。つまり、信用取引をしているほとんどの投資家は常にマイナス(含み損)状態だということです。

一度身につけた投資手法と相場観は「一生ものの知的財産」

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