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kabocya畑・雨


雨編


今回は他の場所にて投稿をしました、雨と関わり多い自身のpoem(詩)・一行詩を幾つか載せてみようと思います。


poem(詩)


"傘"


胸のフィルム


右に回す


雨粒に溶ける

君の声が
淡い

二人の薫りが
マーブル色の
まま

僕達の歩幅は
チグハグ


届きそうな
距離は
空いたまま



もっと
近づきたい
もっと
知りたくて





置いてきた

雨宿り
影は二つ

重なる
肩と

僕らの


朧月
東風に滴る
雨の音






"家"




春夏秋冬に

ちりばめて

嵐に忍び
雪に耐え

細く年輪
軋むころ

日焼けた
木目

はしる溝は
ささくれて

家ひとり
流した泪

滲みた雫は
雨漏りの





夏は己を縮こませ

冬は己を指し示し

人知れず
滴らすは

柱間七つの
四季通す風

桶に映る
柱の記憶

みなも通る


淡い




"水芭蕉"


汗滴らせば恵となりて地に染みて

泪伝せれば心音となり天に還らん

汗に泪の雨滴らせば華やぐ一粒の

雫の花

実る想いを散らすひとひら花時雨



"雨味"


晴れの日に泣いた

土砂降りの頬
弾く

不揃いな

粒は

不規則な


苦い

乱れる葉脈
熱の香

甘い

染みる葉脈
熱の色

雨の日笑った

快晴の

透す

木漏れ日の
音に

葉漏れ日の






一行詩


"とおい"

太陽がとおい




"ロック"


ロックなコードを繋いだヘッドホンにsomethingを落として雨を鳴らしてるんだ耳に音が弾けた日






今回の"kabocya畑"は以上です。

見つけてくださり、ありがとうございました。失礼します。 kabocya

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