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反乱軍A


エピローグ(poem)


汚いは悪きこと

正しさはあるか


美しきことは善

偽りはないのか


まなこに映る天地の
姿


心に映る陰陽の面影



五感の背を比べることに

想いの丈を比べることは


猫もしゃくしも
空に有り


感受作用に表象作用まで


意思作用に認識作用まで


虚しき時も
また


空しき
とき








poem・SS
(ショートストーリー)

poemサイド

知らなかった


雨が
降らない
街だなんて


空気がこもる
セピア色をして
もやがかる


雨は降るんじゃない


雨は染みてくるもの


太陽から
地上から追われるように
地中都市までやってきた


反乱軍の就任式まで
きっとまだ分岐点


これから見ることが


知る得ること



怖い



SS(ショートストーリー)サイド




いらっしゃい


…客人かい、悪いがうちは反乱軍の奴らに出す酒はねえ、悪いが帰っとくれ。
どのみちアトランティスが沈むよりも昔の話を探りにきたんだろ、今から2万年前の話なんざ思い出も記憶もないねえ。褪せちまってるよ。



おっと…足先に仏頂面までドアに挟ませてどうするよ。ここは酒場だドンパチ鳴らすわけにはいかねえんだ。
わかったんなら物騒なもんは…

わーったよ、しょうがないねえ。


銃口は下げて入んな


話はそこからだ。




果汁酒でいいかい。ここんところは水がとれないもんで、堪忍しとくれ。


でもどうだい、味は悪かないだろ。
この赤を寝酒にして戦場から一時(いっとき)を逃れる奴も多いのさ、お前さんの目とどこか…まあいい。
銃口からして反乱軍の大佐がリスクを背負って"忍び"ってところかい。
ただ悪いことは言わない、酒場ではバッチも閉まっておくこった"胸に着ける"はここでは引き金になるからね。


そう、その方がいい。
時間は限られてんだろ、早速本題だ。

今日はあれだね、あんたら反乱軍の就任式だったろう。
ここからが正念場になるってところだ、後には引けねえもんは戸惑うこともあるだろうが…


…酒場の看板は伏せておいてある、安心おし。


改めて聞くが


お前さんは何が聞きたい。


この地中都市の闇に


何を探してるんだい。




あとがき

今回の地中都市のpoem・SS(ショートストーリー)の断片は以上です。
見つけてくださり、ありがとうございました。
失礼します。

kabocya


※以下URLが第二話「反乱軍A+」(全二話)

https://note.com/kabocya_batake82/n/nd3e6cd7ed288


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