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買ったモノ:Keychorn K2 PRO

買ってしまいました、Keychron K2 PRO。
キーボード好きな方からしたら今更、と思うかもしれませんが。

経緯

今まで10年近くMajestouch2 ninja(黒軸)を使っていました。

https://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=776

これ、前面刻印でとってもかっこいいんですよ。
メリットは摩擦で印字が消えないこと。
キートップに印字がないので、指で擦れてなんのキーかわからなくなる…ということがありません。

上から見ると無刻印の板チョコみたいに見える

写真の通り、前面刻印は長年経っても消えずにくっきり残ってます。
四半期に一回程度は取り外して洗っていましたが、それでも消えたキーはありません。

ただ、さすがにキーキャップが剥げてきてですね。。
なんというか…みすぼらしいというか…

まめにメンテナンスしてきたおかげか、まだまだ本体自体は利用できます。
そのためキーキャップだけ替えようとしたのですが、この前面刻印、キーキャップだけバラ売りが見つからず…
人生諦めが肝心。キーボードごと買うことにしました。

補足

読み進めるにあたり、一点ご注意をば。

今回は「買ってみた」わけではありません。
自分の嗜好に基づいて調べ、「これならきっとわたしは満足できる」と踏んだ上で「購入」という行動を起こしました。
そのため、以下は超個人的な主観にまみれた行動記録です。
キーボードについて特に詳しいわけでもないので、参考になさる場合は十分にご注意ください。



選んだポイント(must条件)

今使っているFILCOのMajestouchがお気に入りのため同じものを買ってもよかったのですが、せっかくなので別のメーカーを見ることに。

ちなみに、利用場面は以下を想定しています。

  • 自宅(99%)

    • 在宅勤務時

    • 趣味の創作、開発時

  • 出先(1%)

    • カフェ、コワーキングスペースなど

ほぼ自宅で利用する予定。
会社はMacBookProのキーボードです。在宅勤務が多くなった今、別にノート付属のキーボードで事足りるので…笑

選ぶ判断基準は下記の通りです。優先順位で記載。
以下、mustな要件です。

キースイッチ:メカニカル、且つ重めのキー荷重であること

以前使っていたのは Cherry MX黒軸(linear)です。

押し下げるほどスイッチが重くなっていく特性です。バネ圧は最大で約60gあり、押した感触は重く感じますが、茶軸同様2mm押し下げた位置に接点があるため一番下まで押す必要はなく、バネの反発力を使用してキーから指を離すような操作感が味わえます。

https://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=755

20年近くピアノを習っていたせいもあるのか、「押した!」っていう強い反発感が好きで。指の筋力は人並以上と自負しています。
一番下まで押下する必要がない、という特徴にも援けられているかもしれませんが、長時間打ち込んでもあまり指が疲れないみたいですわたくし。

このninjaと同じような感触が欲しい、というのが第一条件でした。
つまり、ストロークが深くてキー荷重60g以上は欲しい。
この時点で、必然的に種類はメカニカルキーボードになりました。

補足:
静電容量無接点方式の選択肢もありましたが、これは除外しました。
わたしの夫もエンジニア、且つキーボードオタクに片足を突っ込んでおり、幾つか彼こだわりのキーボードがあります。
その中にあった静電容量無接点方式のキーボードを借りてみたのですが、個人的にはあまりしっくりきませんでした。
わたしはメリハリある感じのものが好きみたいです。

キースイッチ:リニア、もしくはタクタイルであること

リニアかタクタイルがよい、というよりは、クリッキーは避けたい。

あのパチパチ音、個人的にちょっと苦手です。
わたしは二次創作小説をちょこちょこ書いているため文字入力が多く、クリッキーを使うとうるさくて…
現状使っているMajestouchがリニアだったこともあり、一番の希望としてはリニア、続いてタクタイル、という感じです。

キーボード配列:US配列

JISでもよかったんですが。。

MojestouchのJIS配列をMacBookProに繋いだとき、うまく変換系のキーが動かず(私が設定ミスってるだけなんだと思いますが)、ずっとCtrl+Spaceで切り替えていました。
そのため、変換系キーはほとんど利用していなかったんです。
そもそも現在あまりJIS配列のうまみを享受できていないので、別にUSでもいいんじゃないか? と。

サイズ:100%は不要

今使ってるninjaはフルキーボードですが、これは少し失敗したと思っていたポイントでした。

数値打込みや計算をあまりしないので、テンキーはほぼ不要です。
必要な際は外付けのテンキーを利用すればいいわけですし。

また、わたしは割とショートカットキーを駆使するので

  • テンキーレスキーボード

  • コンパクトキーボード

のどちらかで問題ありません。

ただ、テンキーレスの場合に絶対譲れないポイントがひとつ。
それは、十字キーが存在する場合は十字キーが凸型に並んでいること です。
たまに横一列とか縦一列に並んでいるものがあるじゃないですか。あれは使いづらそうだな、と。

ホットスワップ機能:あり

いわゆる「キースイッチ着脱可能」なキーボードですね。

わたしが使っていたMajestouchにはこの機能がありません。
それでも不自由に感じたことはなく、cherry MX  の黒軸があまりにも自分の好みド真ん中ストレートだったため、不要でした。

しかし、使い心地を知ってしまった以上、買った後で「コレジャナイ」感を覚えてしまったらどうしよう…と不安になりまして。。
メカニカルにする以上、決して安い買い物ではありませんし。

  • 自分で好きにカスタマイズできることはメカニカルキーボードを選ぶメリットのひとつ

  • 自分好みの打鍵感ではなかった場合の保険

という理由から、ホットスワップ機能があるものをmust要件に加えることに。


上記までが必須条件です。
まとめるとmust条件は

  • メカニカルキーボード

    • キー荷重が60gほどあること

    • できればストロークは4mmくらい

    • スイッチタイプはクリッキー以外

    • ホットスワップ機能があること

  • US配列

  • テンキーレス、またはコンパクトキーボードであること

    • テンキーレスの場合、十字キーの配列は凸型であること

です。欲張り!笑


選んだポイント(want条件)

mustを定めた時点で、夫やキーボード好きな同僚に話を聞いたり、youtubeの動画を見たりして、だいたいKeychronに目星をつけていました。

再びFLICO、あるいはHHKBも候補にはありましたが、want要件のひとつであるデザインで一目惚れした感はあります。面食いなので。

しかし、Keychronはシリーズもたくさんあるし、ほかに見落としてるメーカーがあるかも…と思ったため、「なくても許容できるけどできれば欲しい」というwant要件も明確にして絞り込むことにしました。
できればこういうのがいいな〜とざっくり考えていたポイントを列挙していきます。

接続方式:有線、できれば有線/無線選べる

できれば電池式無線は避けたい、と思っていました。
というのも、前職の会社の後輩が電池式の無線キーボードだったのですが、リリース作業中(当時はオンプレ環境で手動でコマンド叩いてリリースしていた)に電池を切らしたことがあり…笑
有線だとその心配は不要になります。PCに繋げば電源取れるので。

ただ、もちろんUSB接続ポート数を接続したい…という場面にも遭遇することがあるかもしれません。
持ち運びするなら圧倒的に無線の方がスッキリしていいですしね。
そのため、下記のような優先順位になりました。

  • 有線と無線両方で接続が可能

  • 有線のみ(できればUSB typeC。Macなので)

  • 無線のみ

プロファイル:ノーマル

押し心地深い方がいい、という前提から、必然的にロープロファイルは除外です。
ただ、実際にショップでKeychron K3のロープロファイルを触ってみたのですが、イヤというほどではなかったのでmust要件からは外れました。
やはり実際に触ってみないとわからないですね。。

重さ:できれば軽い

Keychron、ハイエンドモデルから見るという暴挙に出て最初に触ったQ1。

重い。
とにかく重い。
持ち歩きを想定していなくても避けたくなるくらい重い。

多分これ、キーボードの角をデスクにぶつけでもしたらデスクの方が凹むな…と直感して除外。
実物を触ったら割と重要ポイントになりました。もしかしたらmustかもしれない。

きっとQ1は据置推奨。
まあアレだ、筋トレにはいいかもしれないです。

形状:スタンダード

肩こりが解消するから、と同僚に勧められたのが分割キーボードです。
(やたらキーボードを割ることを勧めてきた方でした笑)
エルゴノミクス(人間工学に基づいた特殊形状をしているもの)などほかにもいろいろ形状はあります。
わたしはまだ普通のでいいかな…と、形状は特にこだわりませんでした。

キーキャップ:シンプルでおしゃれ、でもかわいすぎない

Majestouchの前面刻印はとてもカッコいいんですが、個人的に「メカニカルキーボードですがなにか???」みたいに見えて。。

かといって、わたしが持つにはDuckyの真っ白いものはかわいすぎるし、HHKBは尖って見えるし…と一丁前にいろいろ見比べました。

超個人的感想なのですが、Keychronはどのシリーズもかなり洗練されて見えました。印字のフォントも配色も、どれをとってもかっこいいですよね。
オレンジにグレー、ブルーにブラック…正直どのシリーズ見ても素敵に見えたので、Keychronならどれでもいいかなあ、って感じでした。

そもそもメカニカルなんだから、気に入らなければキーキャップだけカスタマイズすればいい話(そんなこと言ったら元も子もないですが)。
Keychronにする! と意志が固まってからは、あまり決め手にはなりませんでした。

予算:3万円程度

Majestouchを使い続けていることからわかるように、わたしは昔から物持ちがとてもいい方です。
小学生の頃に買ったお気に入りの定規をいまだに使い続けていたり、大学進学の上京と同時に買ったお気に入りの食器やマグが現役であることなど、10〜20年戦士として闘い続けているモノがたくさんあります。
もちろん、消耗品や衛生的によくないものは定期的に買い替えますが。

その代わりといってはなんですが、万円単位のものを買う場合はかなり長い期間熟考して吟味します。
(そのせいで機会を逃すことも多々あります…)
今回も、キーボードを買おう、と思い立ってから一年近く調べたり思考の冷却期間を置いたりしていました。そんなに悩むなよって話です。

Majestouchだって当時16,000円程度、しかし10年使い続けたら一年1,600円。安い。
そんな粗いんだか細かいんだかわからない金銭感覚が導いた結論は、「どうせまた5-6年使うし…」
ここは財布の紐を緩めるところ、と、思いきって予算を多めに取りました。3万円以内いうよりは4万円以下なら許容という感じです。
ハイエンドモデルだって視野の範疇。

いいんだ。出社時の昼食は弁当作って持っていけばいい。ごはんには塩がおいしい。

結論

Keychron K2 PRO を買いました。

わーい

スペック

  • 接続方式:有線/無線

  • 配列:US配列

  • キースイッチ:赤軸リニア

  • プロファイル:ノーマル

  • ホットスワップ:対応あり

must要件を99%満たしています。
(100%じゃないの? と思われるかもしれませんが、追って説明します)

きちんとしたスペックはサイトへどうぞ。

結局、must要件だけでは絞り切ることができませんでした。シリーズがたくさんありますからね、Keychron…
ならば、とwant要件すべて満たすモノを吟味した結果、K2 PROに辿り着きました。

腹を括った価格負担も、蓋を開けてみれば、ヨドバシカメラでポイント利用して購入できたので12,000円程度に収まってしまいました。ラッキー笑

実際に使ってみた感想

上記までの記事をK2 PROを利用して打ち込んでみましたが、なかなかいい感じです。

セット一式

グレーと黒に赤がかっこいい。黒と赤…湖北の色だ(どこかで聞いた台詞)
最初からMac用のキーキャップがはめられていました。ありがとう。

キー配列も違和感なく使えました。
やっぱり各種fnキーはあると便利ですね。リロードやdeveloper tool開くときはショートカットキー使うので特に不便はないですが、音量や画面のライトを調節するときはワンタッチの方が楽。

意外だったのが、一番右に配置されたナビゲーションキーがすごくいい配置であること。何気に結構使っています、これ。

特にhome/endは開発でアクセシビリティ関連の実装をする際、読み上げ機能を確かめるために操作することが多いです。あってよかった(本当はコンパクトキーは除外することがmust要件だったかもしれない)
通常のテンキーレスキーボードの配置だと横幅が長くなってしまうところを、矢印の形状だけ凸型に収めて無理なく配備した、効率的なキー配置だなと感じました。
これ、JIS配置だと多分矢印キーが横一直線になるんだろうな…

また、わたしのMacBookProと横幅がぴったり同じだったことも素敵なメリットのひとつです。
これは調べていかなかったので、帰宅して開封して使ってみて気づいたポイントでした。うれしい誤算。

撮り方が下手なせいで少し大きく見えるけれどもジャストサイズなんです

カタカタ音も静かで上品でとても気に入りました。
さすが、自分の好みは自分が一番よくわかってる。

敢えて不満を挙げるとしたら一点だけ。バックライトです。
Majestouchにはなかったので面食らった機能なんですが、控えめパターンにすれば然程気になりません。
それにしても、どうしてみんなガジェット光らせたがるんだろう。イヤな予感がしてホワイトにしてよかった。危うくデスク上でエレクトリカルパレードが開かれるところだった。

大満足の買い物でしたが…

しかし。
初期購入時、一点だけmust要件を妥協しました。この辺が99%の所以です。mustなのに。
ほぼ満たしてはいるのですが、100%には届かない条件があります。

そう、キースイッチです。

家電量販店で購入したので、初期購入時は赤軸・青軸・茶軸しか選べませんでした。
在庫はすべてあったので、must要件に基づいて青軸は除外。
つまり、赤軸か、茶軸か。
リニア>タクタイル≫クリッキーの嗜好だったので、迷わず赤軸を選びました。実際に店頭で触ってみても、赤軸の方が好みでした。

ただ、やはり荷重が物足りない。。

悩んだ結果、キースイッチだけ別途購入しました。

ミント軸! 荒木田蒼生の色だ!!

夫が自作キーボードをカスタマイズするという買い物についていった遊舎工房で、様々なスイッチ触ってみました。
いくつかいいな〜と思ったうちのひとつがこのミント軸。
せっかくのホットスワップ、試さないと損だなと思って早速挑戦してみます。

ninjaのように好みドンピシャじゃなかったとしても、また別のものに挑戦してみたいですね。赤軸もきらいなわけではないし。

人間、こうやって調べて試して学んで気づきを得ていくんでしょうね。
とりあえず、これで明日からの仕事と創作が少したのしみです。



キーボードに詳しい方。
上記のわたしの好みで「これがおすすめ!」などありましたら、こっそり教えていただけましたら幸いです。試してみます。

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