真理は、往々にして常識の逆
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ムーミンのリトルミイの名言に次のようなものがあります。
「逆よ、全く逆よ。
自分と向き合うにはひとりになるんじゃないわ。
いろんな人と関わりあうのよ。
お友達とおままごとしろって言っているんじゃないの。
自分の知らない、自分を知らない人たちと関わりあうのよ。
見えてくるわよ、本当の自分が。」
真理は、往々にして常識の逆ですね。
さて、このところ、メタバースに関するお問い合わせをいただくことが増えています。
1ヶ月ほど前までは、こちらから情報を投げる感じだったのが、ここ数日は、毎日のように
「メタバースについて教えて欲しいんですが・・・」
「確か、おじぞうさんは大切なものをデータにして保存する方法を提案されていましたよね?」
といったご連絡をいただきます。
ありがたいことです。
そして、この感覚は、やや懐かしくもあります。
というのも、思えば、DTP(デスクトップ・パブリッシング)の時にも、電子書籍ブームの時にも、同じような感じでした。
ことさら、情報通をきどるつもりはありませんが、要するに『新しもの好き』なんでしょうね。
今回のメタバースにしても、将来的にどうなるかよりも、『さわって楽しい』という感覚に導かれた感じです。
一方、電子書籍ブームの時に、不完全燃焼だった悔しさがあったことを以前書きました。
おそらくそれもあって、今回のメタバース・ムーブメントには、思い入れが強いのでしょう。
旧来の『立派な箱や仕組みをつくって、人を集める』手法の危うさを、電子書籍の時よりも、さらに強く感じます。
メタバースは
・ゴーグルが必要
・大資本が必要
・専門家による制作が必要
と思われがちですが、それらはいずれも『思い込み』です。
未知の領域に、思い込みだけで入っていくのは、レッド・オーシャンに裸で飛び込むのと同じ・・・
そうすると、立派な箱だけができ上がり、人が集まらないという悲劇になります。
先日も、残念なニュースが流れました。
「だから、メタバースはダメ」なのではありません。
ダメなことをやったら、ダメなのは当たり前という話です。
『バーチャル渋谷』のように、大成功しているメタバース空間もありますから。
ただし、バーチャル渋谷は「渋谷を再現したから、自然に人が集まった」のではありません。
いろんな仕掛けを定期的にくり出し、新しい可能性に心底打ち込んでいる人たちが英知を集めた結果です。
大切なのは、関わる人たちの『熱量』。
世界最初の美術館である大英博物館にしても、その土台となったのは、ハンス・スローン卿という一個人のコレクションでした。
つまり、何ごとも、生身の人間の『思い』が出発点なんですね。
それなくして出来上がる『箱』に、人が集まるはずはないのです。
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切ですね 😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。
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