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発見や思想の浸透には時間がかかります

昨日は、とある団体からの依頼で、サイニック理論に関するお話をさせていただきました。
完全版からスライドを半分くらい間引いて、30分ほど。
『入門編』という感じでした 😊

サイニック理論の概要については、こちらをご覧ください ▼▼▼


ところで、サイニック理論では(過去と未来をふくめて)11の時代区分を設けていますが、今は『最適化社会(2005〜2025年)』がほぼ終わりつつあるタイミングです。

ただし、『最適化社会』という名称には解釈の幅があって、やや難解。
「すでに最適化された社会」と受け取ると、どうしても「いやいや、こんなに問題が山積みなのに?」となりますが、本来的には「最適化に向かっている」という意味合いだからです。
最適化された状態は、次のステップ『自律社会(2026〜2032年)』にあたります。

もちろん、自律社会になっても、すべての人が悩みを手放せるわけではありません。
自律は、解脱げだつとは違います。
悩みがなくなるわけではないんですね。
むしろ『悩みを手放さない』というこだわりも、「自分の選択なのだ」という自覚が『自律』
それは、心理学や自己啓発で言われる『自作自演の気づき』に近い状態です。


その切り口は、サイニック理論の時代区分解釈に役立ちます。
少数の人が『自作自演の気づき』を得ている時代が『最適化社会』
多くの人が『自作自演の気づき』を得ている時代が『自律社会』と言えるからです。
「思考は現実化する」という、潜在意識に関する認識が行き渡る時代とも言えるでしょう。

ちなみに、歴史的に見れば、潜在意識の活用をうたった自己啓発の始まりは20世紀初頭でした。
ナポレオン・ヒルとジョセフ・マーフィーが代表的な研究者ですが、今からちょうど100年くらい前に活躍した人たちですね。


最先端の科学や人文学が、いきなり世の中に浸透することはありません。
それらは、一定のブームをくり返した後で、常識や社会通念として定着します。
歴史(の中でも、特に近代史)を学ぶと、何かの発見や思想が浸透していく過程をオンタイムで楽しめるようになりますよ 😊

今ではあらためて取り上げられることの少ない『ポストモダン』という考えも、1960年代に生まれた後、1980年代のブームを経て、昨今ようやく根づきつつあります。
その真髄は『両犠牲』

近代/モダンが「あれか、これか」の選択を迫ったのに対して、ポストモダンは「あれも、これも」を推奨します。
まさに、二刀流ですね。


そろっていることは美しく、違っていることはおもしろい

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