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何に比重をおきますか?

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「りんごが2個、みかんが2個あります。
 それらを4人で分けたらどうなるでしょう?」

という問題を、考えてみました。

すぐに思い浮かぶのは、①のような分け方だと思います。
一人に1個づつ。

もちろん、これはこれでいいのですが、本人の希望を聞いたら「両方いらない人」「両方欲しい人」が出たとしましょう。
すると、分け方は②のようになります。
Aさんは果物アレルギーかもしれませんね。

要素の組み合わせ的には、これはこれで綺麗です。

ただし、こういう場合は「言ったもの勝ちかよ」という不満が出る可能性が高いので、量まで考慮すると③のようになります。

本人たちの希望が、かなり反映された感じです。

とはいえ、こうした調整が成り立つのは、4人という限定的な少人数で、かつ本人たちが協力的な場合。
たとえば
「りんごが200個、みかんが200個あります。
 それらを400人で分けたらどうなるでしょう?」
となると、もう大変です 😊

つまり、どの分け方にもメリットとデメリットがあるわけです。


話をわかりやすくするために、やや乱暴ですが、時代区分を当てはめてみましょう。
昭和の時代は、もっぱら①的な分け方でした。
軍隊的と言っても、工業社会的と言ってもいいんですが、有無を言わさず『機械的な平等』が善しとされた時代です。

この方法のメリットは、(特にマネージメントする人の)労力が抑えられること。
一方、デメリットは、イレギュラーな意見(というか存在)にしわ寄せがいく点です。
BさんとDさんはいいとして、AさんとCさんの希望は無視されています。

もっと言えば、Aさんに対しては「好き嫌いを言うな」、Cさんに対しては「欲張るな」という叱責が飛んだものです 😅

一方、②や③は、個人の意見を尊重して調整した形。
それぞれ、平成的・令和的と言えるかもしれませんね。

②や③のメリットは、個人が尊重され(ようと試みられ)ていること。
デメリットは、調整にエネルギーが必要になる点です。
そのため、そうした配慮を負担に感じたり、「そこまでしなくても・・・」と思う人も出てきます。

くり返しますが、どんなシステムにもメリットとデメリットがあるということです。


ともあれ、世界はいろんな技術を使って、多様性を尊重する方向に進んでいます。
日本人は、どちらかと言えば①の分け方を得意としたので、DAO(分散型自律組織)やWeb3(参加型インターネット)に乗り遅れ気味です。

しかし、システムから先に考えるのではなく、『まずは、人ありき』であれば得心しやすいと思います。
要するに、「みんなが笑えるといいね」ということ。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。


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