「杉本文楽」 常識を超え新たなコンセプトを提示するアーティストの視点
現代美術作家の杉本博司さん(1948〜)が、江戸・元禄時代の人形浄瑠璃文楽を再解釈して「杉本文楽」を作り上げました。2011年に『杉本文楽 木偶坊 入情 曾根崎心中付り観音廻り』を初演、2013年のマドリッド、ローマ、パリ公演を実施、2017年に『杉本文楽 女殺油地獄』を上演しました。
私は『杉本文楽 女殺油地獄』を観ましたが、そもそも文楽をほとんど観たことがなく、どこが再解釈なのかその時はよくわかりませんでした。先日、ギャラリー小柳の小柳敦子さんから、従来の文楽とはかなり