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戦争体験を受け継いでいくこと

2023年5月10日。
宇和島市に出向いて、宇和島空襲を記録する会 主催の慰霊の集いに参加しました。
78年前の5月10日、四国の片隅のこの町も空襲の標的となり、数多くの命が失われています。
3年前にお誘いいただいて初めて参列して以来、4回目の参列でした。

会員の皆さんと一緒に和霊公園の慰霊碑をお掃除した後、空襲当時を体験された方々のお話を伺ったり、和霊神社参道の太鼓橋に残る焼夷弾の落下痕を見学したり。
前回参列してからの1年の間に、当時を体験された会員さんがまたお一人亡くなられたそうです。

和霊神社参道の太鼓橋に残る焼夷弾の落下痕を囲んで

最近、大江健三郎さんの「広島ノート」「沖縄ノート」も読んでいろいろと考えさせられました。
「死」に直面した実体験をもつ人と、もたない人との間。
誰かの都合で「死」を押し付けられた人と、押し付けた人との間。
共有できることと、できないこと。

戦争当事国であったことを体験された方が減りつつある中、体験していない私は、見聞きし考え想像する誠実さを持ち続けたいと思います。

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