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逮捕された新卒OLの罪(3,937文字)

割引あり

<前回までのあらすじ>
再逮捕されて地裁へ連行された佳奈。
地検とはお作法が異なり、両手錠のまま食事をしたり、腰縄に繋がれてトイレまで連行されたりと不自由を感じる。
勾留質問もあっという間に終えて、当たり前のように20日間の勾留を告げられる

本章は3,937文字で約15分で読むことができます。

第28章 最後の取り調べ

再逮捕から数日が経ち、もう少しで勾留満期を迎える。
ただ、起訴されることは間違いないので、今後のことをただぼーっと考えてる日が長くなった。

莉子も起訴されて、恐らく数日後には拘置所に移送されるかもしれないと言っていた。

余罪が多く保釈は通らないと弁護士に言われていたのだ。
しかも、再犯でもあるため保釈申請すらしていないと笑いながら言っていた。

でもわたしは少しでもチャンスがあるのであれば、保釈申請をしておきたい。

弁護士と保釈について相談がしたかった。
数日前に弁護士と面会を希望していて、ようやく本日面会ができた。
いつも通りのルーティンを過ごしていると9時くらいに、弁護士が面会にきた。

弁護士への宅下げがあることを担当に伝え、渡してもらった。
気になるのは今後の話。

わたしは、保釈できるのかを弁護士に相談して起訴されてからそれが可能なのかを相談した。

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