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育児

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「NO!」と言えること

「NO!」と言えること

私たちは幼い頃から嫌な事に対して嫌と言わせてもらえない環境で育ってきた。

赤ちゃんの頃、保育園や幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、家庭や会社で。

嫌な事に対して自分の本心である嫌を伝えるというのは生きる上で最も必要な基本的な原始的反応の一つである。

しかし幼い頃からその反応を否定され、その反応に罰(暴力)を与えられてきた者は、自分の原始的反応に素直になる事が出来ず、自分の意見を言う事が出来

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自己嫌悪というトラウマ

自己嫌悪というトラウマ

〈自己嫌悪というトラウマ〉

私たちは幼い頃から、親や近しい人、学校の先生達などに、「あなたはダメな人間だ」とか、「どうしていつもそうなの?」とか、「悪い子ね」とか「本当はできる子なのに」とか「あなたの為を思って言っているのよ」とか言われ続けて、自己嫌悪するように仕向けられてきたのです。

自己嫌悪は自分の状態に合わせて出てくるというよりも、最初から躾によって自己嫌悪するように仕向けられてしまって

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暴力を受けて育った人は心が壊れているので、生きる事に過剰なストレスがかかる

暴力を受けて育った人は心が壊れているので、生きる事に過剰なストレスがかかる。

そのストレスを発散する為に自分自身も暴力を振るわずにはいられない。

その暴力は自分に向けられるものと他者に向けられるものがある。

自分に向けられるものは、自傷行為として働く。

他者に向けられるものは、自分が暴力を行使できる立場の時に、他者に暴力を行使する。

または、他者に暴力を行使できる状況を自ら作り出す。

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子供を甘やかす(依存させる)事と、子供の甘え(依存)を受け止めることの違い

子供は幼いうちは自立する事が出来ないのが本来の姿で、依存する事が子供の仕事ですが、その甘え(依存)を大人が精一杯受け止める事で、子供は安心して、世界を安全な場所と認識するようになります。

それにより、子供時代に世界が安全な場所か危険な場所なのかの基本的な生きる構えができ、怯えに起因する行動をするのか、自分と人を信頼する事に起因する行動をするのかが決まってきます。

子供は育っていき、自分の興味の

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自分の感覚を感じる事と、子供の成長の関係性

この世の中は自分からしか物事を知覚する事が出来ません。

相手が、痛い、苦しい、楽しい、嬉しい、と言っても、それを受信して、そうなのですね、と言う事は出来ますが、実際にそれを体験する事は出来ません。

それが危険であるか、安全であるか、必要であるか、不必要であるか、は最終的には自分で判断するしかないのが生きるという事です。

自分が子供の時に体験した事は大人になった今において多大な影響をもたらして

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