見出し画像

リストラーズ真似っこ スーツの一日

リストラーズを追いかけはじめてから 周りの男性のスーツ姿まで気になるという記事を 少し前に書いた。

自分の症状深度が進んでいるのを改めて文字にして 目の当たりにすると
はずかしくて あきれ果てた。
しかし 魅かれたものは仕方ないと思い直し、ついにパンツスーツを購入してみた。
 
もちろん リスさん達のようなメンズものではなく レディース。
が、いちおう胸ポケットも付いているし もちろん スカートではなくて
パンツスーツ。生地も仕立ても とってもスーツっぽい。

色は 季節を考えて 明るめのグレー。
あこがれのピンクのネクタイは まだ見つけられずだったが、第2候補に考えていた青い無地のものを選んだ。

シャツは 理想はメンズが良かったけれど、小柄な筆者に合うものがない。
男の人は 細目に見えても 縦も横もやっぱり大きい と変に感心しながら あきらめた。
 
結局 シャツはそれっぽく見えるもので 以前から持っていたシャツブラウスをチョイス。クビ元までボタンが止まるタイプを引っ張り出してみると 何とか合いそうだ。
 
鏡の前で わくわくしながら 身に着ける。そこで思い出した。
こういうスーツには 革のベルトを腰につけるんだったっけ。
 
あわてて リストラーズ御用達のダ〇ソーさんへ駆け込む。さんざん迷った
結果、茶色いベルトを選んだ。
さて、これで準備は完了。

あ。もうひとつ忘れていた! 靴がそれっぽくないとダメだ。
靴屋さんを巡回。うーん。どうしても メンズだと合うものがない。
仕方なく これも手持ちのレディースで手を打つことにした。
 
よし、今度こそと勇み足で一旦 帰宅。
今日は誰もいないから 姿見の前で思いきり リスさんごっこができそうだ。
 
実は 夏になるからという理由で この ごっこの為に数日前に髪を切った。
風が通って軽く感じる。
着々と 症状が進行していることは気づいているが 治療法の研究より 今は
突き当りまで症状を進行させてみようかと開き直っている。
 
着替え部分の詳細は 割愛w
とりあえず いちばんのこだわり、ネクタイも 練習の成果が出て きれいに
結べた!
 
青いネクタイ、
これが何故 第2候補だったのかを書いておこう。
筆者の勝手なイメージなのだが 最推しさんが 時折この色のイメージに見えるからという理由。

とてもお似合いのピンクを身に着けていらっしゃることが多いのだが、それとは別に 野村さんご自身のいつも冷静なステージでの様子が 青い色を思わせる。
 
たとえば ノリノリの本番中の沈着冷静な眼差しや 観客の温度を測るような様子、それから ステージ上で わちゃわちゃしていても 必ず音程確認を 最優先なさる「ピッチの鬼」ぶり。
こういう姿が筆者に 「青色」を連想させるのだ。
この青は 明るすぎてもダメ、暗すぎても違う。
 
一見 かわいいピンクがお似合い!と見せて 実は誰よりも すべてを見ている。自分自身の状態も 仲間の体調や喉の調子 観客の表情も 野村さんは ステージ進行の大切な情報源として 俯瞰なさっている。

もちろん ファン歴半年程度の筆者ごときには 簡単にすべてを見破らせないくらいの修行は なさっていると思う。
これから まだまだ隠し玉?を見せて ファンを転がしてくださるのだろう。
楽しみなような 少しコワいような気もしている。
 
それは ともかく支度はできた。
鏡の前でだけ と思っていたが 本格的に夏が来る前に このスーツでお出かけしてみたかった。

ちょうど 親しい友人がお茶に誘ってくれていた。推し活のことまでは言っていないが、リストラーズのファンだという話はしている。
実験に付き合わせるような形になるが 笑って許してくれるだろう。
 
桜が散って まだ日も浅いのに一足飛びに 初夏の陽射し。
外へ出ると暑い。
スーツで ネクタイって こんなに暑いのかと、想像していたよりも大変だった。まさか 日傘を差すのは この服には似合わない。

女性の服装は だいたいが けっこう風が入りやすく 軽やかなものが多い。
多少 薄着でも キチンとした印象の服は選べるし 仕事に行っても違和感は
少ない。
また冷暖房にも対応しやすいように こまめに脱ぎ着ができるものも多い。
それに比べて 選択肢の少なそうな男性のスーツは 大変なんだなと改めて
気づく。
 
電車に乗ると 心なしか注目されている気がする。
が、思ったより短いボブに似合っていたので気にしないことにした。
 
友人に会う。
「何か かっこいいね!」と 言ってくれた。
女性としても小柄な筆者が メンズに近づこうとして身に着けた服装が
そうそうカッコいいわけはないのだが。
が  筆者の気持ちを考えての思いやり山盛りの言葉に ちょっと嬉しくなる。
 
この恰好を自分的に できるだけ徹底させるために ブラックでコーヒーだけを飲んだ。
話に夢中で 少し身体が前のめりなると ネクタイが水のグラスに触れそうで
慌てた瞬間もある。意外とネクタイが邪魔になることは 多いのだなと これも新発見した。
 
家に帰るまでには 汗だくになっていた。ジャケットを着たままの姿をキープしたかったので、暑いなかを移動したせいだ。
 
ここまで 体験してみて、
スーツで歌い踊るのは 慣れていらしたとしても けっこう大変なことなんだなと知った。

筆者が 今日と同じ格好で 夏を過ごすことはおそらくないだろう。
しかし 男性諸氏の勤務先は クールビズが徹底している企業ばかりではないし、職種によっては服装を緩めるにも限度がある。

また リストラーズメンバーが いつか リサイタルをして下さるとしても 会場は 熱気で溢れかえっているはずだ。
ショーをなさるなら きっとアドレナリン全開だから その時は負担を感じないかもしれない。が やっぱり大変な時間に違いない。
 
そのほか 靴については ビジネスシューズというのは 滑りやすそうな靴底に見える。
その靴で ダンス用のボードの準備もないステージで踊ったり、走ったり、
スケートもどきをするのは 見ているより足元が不安定なのではないか。

先日の 旧東工大での「涙のリクエスト」 の時も スロープのある芝生は案外 滑りやすくて 踊りにくい場所だったかもしれない。
 
これまでは想像の中だけで考えていたことが ほんの少しだが現実味を帯びた。

思い付きと楽しみだけで スーツ購入に走ってしまったが 実体験から分かることもあった。
自分が その体験してみて初めて分かることは意外と多いのかもしれない。
 
どこかで読んだことだが、
「出来る上司は 部下の立場を上げてみたり 下げてみたりして その部下の
本当のチカラを見抜く」という。

正直 人を試すのは申し訳ない気もする。
しかし 言われてみれば確かに 立場が上がったときは、人はチカラを発揮しやすい。逆に 下がった時は やる気を無くしてパフォーマンス度が自然に
下がってしまう。
そのどちらもに 平均以上の点数を叩き出せるひとが ほんものということ
なのだろう。 

学閥や派閥のような付き合いや惰性からでなく、本人の本当の力量を見抜いて、立場にふさわしい人を選ぶのは 上にいくほど 難しいことなのではないだろうか。
 
かつて リストラーズメンバーご自身も ハモネプで一躍注目を集め 評価も
高かったにも関わらず、その後 ギリギリの点数で落ちてしまった。
しかし 彼らはそのあとも 腐らずコツコツ ご自身たちを磨いてこられた。
だからこそ 今の活躍があるのだと思う。
 
そんなことを あれこれ考えた 「リストラーズ真似っこスーツ」の一日。
まだ お試しでない女性ファンの皆様、
真似っこスーツの一日体験で 実感してみるのは いかがだろうか。
きっと もっと楽しめて もっと彼らを好きになるはず。


< リスさんたちの普段着も捨てがたいんだけど・・・
           やっぱりスーツ姿は とびきり カッコいい >

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?