片思いは苦しい？

今年はまさに、会いに行くツアーをしているようだ。
知らない世界、夢のような世界、憧れのあなたへ
わたしは足を伸ばして後悔をしないように生きてる。
楽しくて楽しくて仕方がなかった。

なのに、そんなキラキラした夢物語から覚めた時
とてつもなく現実のなさに打ちのめされた。
いつもなら、これまでなら、それを糧に生きられた。
なのに、”会いたい”ばかりが苦しくなってきている。
これが片思いの苦しさなのだろうかと思った。
まるで追いかけるだけの恋が辛いかのように……

”ずっといる”ことが出来なかった私にとって、
それは未知で、でもそれがないと安心すらもない。
それでも幸せでいられたのは
自分だけの特別だと思えたからであって、
それ以上でもそれ以下にもならない関係だった。
それが望みなのだとさえ思えた。

これまで当たり前にあって守られてきたものも、
月日が、年月が、大人への自覚とともに責任を増した。
自由が怖い。私は選択に自信をなくしていた。
物語の中を生きているかのように、抵抗していた。

フィクションではない。
自分はここにいるのだと生きていたい。
無くさないで、本当の自分。