なくなくない?二重否定

この記事には否定的で不快な内容が含まれております。
閲覧にはご注意下さい。

「地震保険に加入していない人は少なくないですよねぇ。」

これ、一瞬で意味わかりますか?
この言葉は実際に2024年2月28日にとある大手メディアのポッドキャストで能登半島沖地震の被災者の補償についてタレントが専門家と話している際に発した言葉だ(ページ下5分28秒~)。


これは良く言われる二重否定と言われる表現で
していない(否定)人は少なくない(否定)と二回否定し結果的に肯定すると言うあまり日本語圏では推奨されていない表現方法だ。
更にここに「少なく」と言う一見否定文にも捉えそうな「なく」を挟んだ「少ない」の否定的っぽい肯定文が加わる事で極めて紛らわしくなる。

「していない(否定)人は少なく(否定では無い)ない(否定)」

この二重否定文はよく肯定文にすると分かりやすいと言われるのだが
この「加入していない人は少なくない」と言う二重否定文もただ単純に内容を肯定すれば文章として成り立つかと言うとそうでは無く
この一度二重否定してしまった言葉を改めて肯定文にしてみると
「加入している人は少ない」
「加入していない人は多い」
「加入している(いない)人はまぁまぁ居る」
と複数の解釈が出来てしまう。

そもそもこういう言葉がパッと出てくる人の頭の中ではちゃんとした言葉のベクトルが有って無意識に二重否定で喋っているのだろうが結果として聞き取る側の混乱を招きあまつさえ人によって解釈が変わると言う事まで配慮しているのだろうか?

タレントと言う職業柄アナウンサー程では無いにしてもメディアに発信すると言う時点で一般人と違ってある程度喋りのレベルが求められるもので有って欲しいし更にこのポッドキャストは生放送ならまだしも収録なので後でいくらでも編集が利くものだろうがどうした事かそのまま放送されている。
もしかしたらこんな小さい事にネチネチ突っ込んでる私がおかしいのだろうか?
しかし実際に「え?え?」ってなって聞き直したし本家がこう言っているのだから仕方がない。


話が少し逸れるが、最近は「ながら」の方も「ヤング」の方もネタに困ったのかなんだか「スポニチ」のパクリを始めている。
わたしは毎日朝食を作ってる最中に両方聴くのだが、ながらもヤングもどちらもニュースの話題が切り替わる度に「カキーン」と言うスポニチでお馴染みのムカつく効果音が鳴る様になった。
これをやり始めたのはいつの頃だったか忘れたが個人的にはとにかく耳障りで仕方ない。
十中八九野球をイメージしているのだろうが(嫌でも連想する)野球なんて好きでもなければ色んなメディアに潜り込んで私の時間を邪魔する、むしろ嫌いな存在なので経済ニュースにまで出てこないで欲しい。

この「切り替わり時にカキーンを入れようぜ!!」を提案、指示、採用したのは間違いなく中年男性の管理職だ。もちろん大谷好き。断言できる。
スポーツ=野球=みんな好きと言うステレオタイプの昭和テレビ感覚は絶対に昭和の男にしか思い付かない。実に安直で杓子定規で分かりやすい。

ヤングの方はキャスターに現役女子大生を採用する等表向きは若くても指示系統のトップがこんな稚拙なアイディアを持ってくる様なメディア自体でどうしてこの多様性の世の中で独自での目線での考え方が掴めるのだろうか?と最近よく疑問に思う。
インプットした新しい事実(ニュース)をそのままアウトプットするだけならマスメディアなんてHNK以外要らないのだよ。

うん。しかしこれは私の偏見かも知れない。
物事を多角的に見ずに断言してしまってはいないだろうか?

私は常に自分が間違えている可能性もよく考え判断を繰り返しているが、毎日このカキーンを聴く度にコレを採用した経緯や意味を何度も客観的に考え、いつまで経っても無くならないと言う事はこれが万人が受け入れているのかな、などと自問自答しながら毎日ムカついているが昭和に回帰していると言う事で投資の格言の時代は繰り返すと言う事の体現なのだろうかとかなどともはや無理やり自分に言い訳をしながらも、やっぱり率直にムカつくからやめてほしいと思う次第だ。

ながら日経 ヤング日経 カキーン ウザい

これが調べても出てこないんだな。
恐らく気になっているのは私だけなのか、こんな些末な事をネットでだらだら書いているのが私くらいなのだろう。
せめてこのキーワード検索をして共感出来る人がいることを望んで記事にしてみた。

あのぅ、カキーン課金カキン課金うざいしダサいからやめてくれませんか。
若い人の意見も聞いてあげた方が良いですよ。

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