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我が家のお雑煮

年末年始と某ファーストフード店で働く妹が「年末年始くらい、丁寧に作られたものが食べたい」というので、年越し蕎麦そっちのけで、今年も出汁を採るところからやりました。

ちと灰汁の処理が甘かった気もしますが、まあいいでしょう。

【出汁】
多分、私の住む地域では
鶏ガラ+鰹節
がデフォルトだと思います。(従来の経験や口コミより)

ただし私の家は、母が秋田出身。そして、あまりその味を引き継がなかったのか、特に母が作っていたという思い出はありません。
なので、私が高校生になって以降三十年近く、私がお雑煮&お節を担当しています。もっとも、ここ数年はお節はさぼっていますが……。
(→一通り作れますが、毎年余るのと材料費の高騰との兼ね合いによります)

そんな私が作るお雑煮の出汁は、以下の通り。

• 鶏ガラ
• あご(トビウオの煮干し)
• 昆布(今年は忘れましたが、例年は入れます)
• 干し椎茸

あごを使っているのは、以前に「九州物産展」であごを購入したとき以来ハマったから。
福島ではほとんど売っていないのですが、正月が近づくとできるだけ入手して使っています。
今回は、プロ御用達の某商会で探し求めてきました。

これらに具材自体から出る出汁・旨味も加わるので、割と濃厚&複雑な味わいかもしれません。

【具材】
鶏もも肉、ごぼう、干し椎茸、にんじん、せり

この中で特に重要なのは、せりです。一昨年の記事にも書いていましたが、これが入ると入らないのとでは風味が全然変わります。
今の時期に手に入るのは水耕栽培のせりですが、根っこごと(根と付け根からいい味が出るので、茎より下の部分もマストアイテム)、適度な大きさに切って最後に加えます。

ごぼうは笹掻きに、にんじんは千切り。干し椎茸は、どんこ(椎茸の丸干し)だと戻すのが面倒なので、スライスされたものを買ってきました。

【味付け】
これは、出汁をひたすら丁寧に取ることがポイント。難しくはないですが、今年は暖房もかねて、石油ストーブの上で煮込んでいました。あまり褒められたものではないのでしょうが、石油ストーブの火力は弱火でずっと煮込むのと同じなので、「煮込み系」には適している方法なのです。

あごは適度な大きさに砕いてだしパックに入れ(そのままだと結構でかい)、鶏ガラと一緒に煮込みます。

あご。ちなみに、本物のトビウオは水族館でしか見たことがありません。

今年は半日以上煮込んでいたでしょうか。

味付けは醤油ベース。出汁だけで結構濃い目の味付けになるので、醤油だけでもそこそこ味が整います。それに、鶏の臭み消しも兼ねて酒少々+みりんを加えて、味を調整。

【餅】
これは、角餅&焼き餅一択。汁が出来上がってから、オーブントースターなどで餅を焼き、それに汁を注いで頂きます。

こうして見ると、私の作るお雑煮は

・醤油味
・具沢山系

が特徴のお雑煮ですね。一応身内からは好評ですので、そこそこいい味には仕上がっているのではないかと思います。
→大抵、毎年「2回」作る羽目になりますし^^;
お替りが続出なので、元旦のみ作るだけでは絶対に物足りなくなるのですよ。

おまけ

他所の家でお雑煮を頂くことは滅多にありませんが、私が今まで食べて美味しかったのは……

・以前正月に「青春18きっぷ」で旅行をして回っていた時に、山形県酒田市の某店で頂いたお雑煮。
確かここも「あご出汁」ベースで、醤油の味付けだったと記憶しています。あごは東北地方ではあまり使いませんが、酒田市は東北有数の豪商の街だったからなのか、独自の食文化があるようです。

・家庭教師時代に、生徒の家で頂いた(in 白河市)お雑煮。
典型的なこの辺りのお雑煮らしく、鶏ガラと鰹節のダブル出汁でした。やはり丁寧に出汁を採っていたのが印象的で、教えている間にも(この頃は元旦から仕事をしていました)、家中に出汁のいい香りがしていたのが記憶に残っています。


以上、久しぶりに「フード系」の記事でした。皆様のところは、どのようなお雑煮だったでしょうか?
実はnote社の有志たちが作った「#我が家のお雑煮」なるマガジンもあるので、ここを覗いてみても楽しいと思います。
マガジンは、以下のリンクよりどうぞ!

ちなみに、私が挑戦してみた「白味噌」雑煮の記事も収録されています。
(→本当は我が家では醤油味がデフォです)

#フードエッセイ
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