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参考になることがあるかもしれないカバレージカメラマンの覚書
デュエルマスターズのDMGPや全国大会ではカバレージ、超CSでは公式Twitter(X)用のカメラマンをしているk.gochoです。
前回(2年前。2年前!?)ふんわり誰かに伝えるつもりでnoteを書きましたが、先日のDMGP20242nd-day1.2において、人に教える機会があったので、その際に伝えたことをなんとなく覚書として残しておこうと思いました。
前回の記事はこちら
前回は基本的な流れ等をふんわり記したので、今回は実際撮影する際に考え、実行していることを残していければと思っています。
対戦開始
の前に、自分が担当するラウンドの前に少し早めに待機しておきます。理由は色々あるんですが、個人的に一番は配信卓、及び進行に影響が出ないようにするためです。
ライブ配信があるフィーチャーエリアでは配信用のスタッフさんだけでも3、4名いますし、ジャッジも同じくらいの人数配置されている場合があります。その方々をカメラのために待たせるわけにはいかないですからね…超遅れたりすれば全体の進行に影響する可能性があります。
そして、一番待たせちゃいけないと思っているのはもちろんプレイヤーの方々です。
めちゃくちゃ緊張してフィーチャーに来られている方がほとんどの中で「シャッフルも出来ない、今これ何待ち…?」みたいな状況に置くわけにはいきませんからね。
そんなことをふんわり考えながらプレイヤーが着席したら、よく見る握手している写真を撮っていきます。
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プレイヤー二人が席についた直後に写真を撮ります。
デッキを一度見えないところに置いてもらうか卓の奥側に置いてもらいます。もたもたしているとデッキのカットが始まってしまうので、出来るだけ早めに声をかけて撮影の準備をしてもらいます。
撮影の際は「気持ち前目に座っていただいて、握手をして目線をこちらにお願いします」と声をかけています。構図上のプレイヤーの位置関係、アクション、目線、こちらが必要な要素を簡潔に伝えてあげます。
場合によっては後ろにジャッジが写ってしまうことがあるため、その際は声をかけます。余裕がないときはそれを確認している時間もないんですけどね…何枚か撮影し、主に瞬きのチェックをしたら撮影完了です。
撮影が終わったらプレイヤーにお礼を言ってからゲームの準備に進んでもらいます。
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対戦写真を撮る際、BO1のゲームでは4ターン以内にまずは両者撮ることを推奨します。
理由は簡単で、単純にゲームがそれ以内、あるいは近しいターンに決着する場合、全く取れ高がない状態で終わってしまうからです。せっかくフィーチャーエリアに呼ばれたのにいざテキストカバレージを読んでみたら、自分がただ悲しそうに座っているだけの写真が載っていると悲しいかなと思い、早めに撮影するようにしています。
その対戦でシールドをブレイクしてくれるならまだ良いんですが、マーシャルループみたいなデッキだと本当に悲しいことが起こる可能性があるので、早めにまずはお互いの写真を撮ることをお勧めします。
また、配信があるフィーチャーエリアでは、プレイヤーの顔を映すビデオカメラと撮りたい画角がバッティングすることが多々あります。頑張ってくぐるか、あまりお勧めしませんが、自分がビデオに映ってしまうことを覚悟で逆側に行くこともあります。
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また上位ラウンドでは、対戦形式がBO3になり、記事も長くなるので少し違う画角の写真なども入れて味変()したりしてみています。(最終的に選んでいるのは僕じゃないんですけどね)
集合写真(及び個人写真)
個人で撮影するやつと8人並んで撮影するアレです。
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決勝ラウンド4と準々決勝の前にベスト8の集合写真を撮る必要があります。カメラマンはあらかじめ、撮影場所、待機場所、待機用イス、名前メモ、レフ板、等必要なものや場所を準備しておきます。
ベスト8へ進出する方はジャッジの案内で写真撮影ブースに誘導されます。
・名前確認とメモ
・個人撮影
・待機場所に誘導(アンケートの記入)
・上記行程が7名終了+個人撮影まで1名が終了した時点で集合写真撮影
を行います。
・名前確認とメモ
誘導されたプレイヤーの方に名前を確認し、メモします。
この行程は後々プレイヤーの顔と名前を一致させるために必要となります。
・個人撮影
一番難しい気がしている個人撮影。
写真撮られ慣れている人なんて中々いないので大変です。
かくいう僕も撮られるの本当に苦手なので、苦手な人の気持ちはとても分かります。
よくあるポーズは腕組み、ピース、ガッツポーズ辺りポーズに拘りがある場合はもちろん尊重します。(公序良俗に反しない限りは)
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・待機場所に誘導(アンケートの記入)
ベスト8の方には個別のアンケート記入があるので、撮影が終わり次第、待機場所で記入をしてもらうよう案内します。
・上記行程が7名終了+個人撮影まで1名が終了した時点で集合写真撮影
8人目の個人撮影が終わった段階で集合写真の案内をします。
イスを4脚準備し、前と後ろに4:4で並んでもらうことがほとんどです。
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集合写真、昔は1パターンしか撮ってなかったんですが、最近2パターン撮ってますね。
集合写真も個人写真も、滅茶苦茶こだわることはできるんですが、イベントの進行が最優先なので基本的に必要な写真が撮れたらすぐ進行に戻るような感じです。
いつか時間を潤沢に使ってプレイヤーの写真とか撮ってみたいですね。
フィーチャーエリア外での撮影
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テキストカバレージがあるのはフィーチャーエリアだけではありません。
フィーチャーエリアの外の卓でもテキストカバレージを実施する場合があります。その際はフィーチャーエリアとは違う光量や色になるため、適宜カメラの設定を調整したりする必要があります。
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それ以外はほとんど変わらないため割愛しますが、違うところがあるとすれば、近くのテーブルでは別のゲームが進行しています。
当然ですが別のテーブルジャッジやカバレージライターもいますので、動く場所は少し配慮する必要があります
クイックインタビュー
対戦記事のほかに、プレイヤーへのインタビュー記事用に写真が必要となる場合があります。
使用する写真は個別にプレイヤーを呼び出した際に撮れる場合もありますが、そうではない場合もあります。
呼び出した際に撮影する際は特筆することはありませんが、そうではない場合、対戦中に該当プレイヤーを撮影するのは少し大変です。
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該当プレイヤーを担当ライターに確認したら、該当プレイヤーの卓番号を全てメモし、卓を回ります。
1ラウンドで撮れることはまずありません。なにせ会場があまりにも広いので…かといってのんびりしていると、強制ドロップした場合は撮影が不可能になります。時間との戦いになります。なので一人当たりに充てられる時間は限られています。
トロフィーショット
タイトルそのままです。優勝者の写真を撮影します。
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とはいえ、繰り返しになりますが大体の人は写真に慣れていません。自分の中では普通の顔をしていても無表情は怒ったように見えてしまうことがほとんどです。
せっかく優勝記念の写真なので、怖いよりは緩んでる方が良いかなということで色々喋りかけながら撮影することが多いです。
余談ですが少し笑顔になってもらうために話しかけているとき、よくジャッジマネージャーの中嶋さんが一緒に喋りかけてくれます。タスカリマス。
そんな感じで大体撮っていると思います。
GP終わって記憶がある程度新鮮なうちに書こうと思ったら、終わった翌日は頭が全然動かなかったのでこのタイミングになりました。
写真を撮ること自体は難しいことではないので、近隣のCS等でも機会があれば是非やってみてはいかがでしょうか
またいつか気が向けば何か書くかもしれません。
それでは