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2024年冬ドラマの感想

朝ドラ含めて5作品見たので、その感想を残します。

おっさんずラブ-リターンズ-

シーズン1と劇場版は視聴済み。まず、全キャスト続投での続編が嬉しかった。
作品を通したメッセージ(家族とは)については正直ぼやけているように感じたけど、細かい部分が良かった。何回か春田と牧くんに不穏な空気が漂ってもすれ違うのではなくちゃんとぶつかるところに、ふたりがどうやって信頼関係を深めていったのかが伝わった。あとシーズン2からの新キャラも好きだった。丁度いいバランス。個人的に田中圭さんの秋斗がツボすぎた。
だからこそ本筋がふわっとしているように思えたんだよなあ。武川さんのキャラはあれで良かったのか・・・?

作りたい女と食べたい女 シーズン2

こちらもシーズン1から視聴済み。
セクシュアリィや人間関係の悩みなど、野本さんや春日さんたちが抱えるピリッとした痛みを丁寧に描いててとても良かった。今作から登場の南雲さん、矢子さんが加わったことで抱えてる問題により深みが増して学びになった。もちろんご飯もとてもおいしそうで、ベーコンチーズ餅は真似して作った。
オリジナルキャラクターの佐山さん、藤田さんがとても良くって、物語においてふたりの存在は野本さんたちだけじゃなく視聴者にとっても救いだなあと感じた。ふたりのように自分の当たり前をできる限りほぐして、それぞれの考えがあることを尊重できる人になりたい。

春になったら

とてもよかった・・・。フィルムカメラで撮ったような映像、最終話でのエンドロールなど映画のようですきな作りだった。
生も死も日常の地続きにあって、そのどちらにも丁寧に寄り添ってるから安心して見れた。お父さんが亡くなった後のキッチンがあんなにも寂しかったのは、それだけいろんな思い出があそこに詰まっていて瞳ちゃんたちと一緒にドラマを通じて共有してきたからだよなと思うと涙がとまらなかった。
最終話で美奈子ちゃんが岸くんへ告白した後の二人の関係性や、かずまるくんがテレビ出演した後の反響などを描かないのもよかった。そうしたことで彼らの人生はこれからも続いていくんだなってことが伝わってきた。全編通して描くところと描かないところの取捨選択がうまかった。
役者さんも素敵でどの人物も愛おしかったです。段々と弱っていく木梨さんの姿に心が痛み、死を受け入れる父に葛藤する奈緒さんと一緒に私も泣いた。

不適切にもほどがある!

昭和と令和を行き来して様々な価値観に触れた答えが「寛容になろう」なのはちょっと雑に思えたかも。寛容=放置のように見えちゃったな。寛容は大前提、その先まで近寄ってほしかった。
レギュラーキャストもゲストも華やかで、純子ちゃん役の河合優実さんが抜群にハマってた。いつか朝ドラに出そう。
ラストの「2024年当時の表現をあえて使用して放送しました」のテロップにはおお!と唸った。2024年から見た昭和の表現が一部不適切だったように、未来から見た2024年だって不適切な部分があるかもしれない。そうやってアップデートを繰り返した未来と一緒に歩けるようになりたい。

ブギウギ

朝ドラ完走!
エンタメを舞台にした作品で、毎週披露されるパフォーマンスに心躍らされた。誰のため、なんのために歌うのか悩みながらも進むスズ子の歌は力強くて、朝から元気をもらった。梅丸少女歌劇団時代の話は心が揺さぶられて、特に大和礼子・橘アオイの関係性にぐさぐさやられました。ふたりにしか分からない空気感、こういうのにめっぽう弱い。
一週一週の流れは面白かったけど、全体で見ると少し粗さも感じたかな。もう少し他のキャラクターの心情も見たかったかも。


優しい人たちやあたたかい世界が描かれると、現実はこんな優しくない!ってひねくれた自分が顔を出しちゃうんだけど、そうじゃなくって、こういう世界にしたい、こういう人になりたいって希望なんだって考えさせられる。そんな作品たちでした。
個人的には「春になったら」が好みでした。

春ドラマも引き続き楽しみ!冬よりも多めに見たいな。

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