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わたしの音楽遍歴。ぽろりんぎゃんぎゃん!

12歳の夏休み。蝉の声を外に閉じ込めて、私の部屋はエアコンの音と夏のダルさで青くなって、寂しくなった。

ベッドの上。とりあえずYouTubeを開く。
おすすめに流れてきたのは SEKAI NO OWARIのRPGだった。

ふと気になって、MVをみた。

第一印象は、世界。
他のアーティストよりも圧倒的に確立された世界。
そこに個性的でかわいらしい仮面を被った子供が踊っていて、戦争を彷彿とさせるような衣装を着たメンバーが歌っている。
こんな素敵な世界が存在している事実に興奮し、彼らがこの世界に馴染んでいることがびっくりした。

わたしは"心臓"という友達と一緒に手を取り、踊った。
そして、この瞬間、私は、私が見ていた世界が消えて新しく何かが生まれた。
「音楽」という新しくも驚異的な概念が私の目の前に立ちはだかってしまいには仲良くなったんだ。

私の今までの音楽遍歴は、バンドで言うと、
①SEKAI NO OWARI②Official髭男dism③Mrs. GREEN APPLE④ヤバイTシャツ屋さん⑤銀杏BOYZ⑥神聖かまってちゃん⑦大森靖子⑧尾崎豊⑨かぐや姫
となっています。好きになった順です。今でも上記のバンドすべて大好きです!

SEKAI NO OWARIから始まった音楽人生。

初めてステージに立ちたいと思った。
でもギターも何も楽器が出来なくて、遠い世界の話だと思った。
ヤバTのありぼぼちゃんに憧れてベースを始めたかったのだけど、なんかアコギやってみたい!という謎の気分屋が発動してべースではなく、アコギを始めた。Fコードができなくて触らなくなった。

銀杏BOYZを好きになった。
どんなに気持ち悪い音で鳴らそうが叫ぼうが、届く人にはちゃんと届いていることを知った。アコギの練習をしっかりした!ギターを弾けるようになったから、バンドを組みたくなった。曲を作りたくなった。
組んだ。メンバーと一緒に曲を作った。
でも私が協調性がなかった故に、バンドをすぐ辞めてしまった。曲作りも上手くいかなかった。

大森靖子を好きになった。
独りでも鳴らせる音はあるんだって知って、彼女のギターを弾く姿、靖子さんひとつの身体から生み出される音楽たちを歌う姿が血反吐が出るほど魅力的で大森靖子のように魂から魂へ届けられる表現者になりたいと強く想うようになった。

今、1人で曲を作るようになった。
また上手くいかないかもしれないけど、着実に「ステージに立ちたい」という夢には近づいている気がする。

セカオワを好きになったことで私は沢山の人生のターニングポイントを通過することができたと思う。楽器に触れるということ、そこで音階の仕組みを知ったことで知見的に世界が広がった気がする。言葉から得られる音、色、感覚を知ったりとか、受け手はどのようなもので心を動かされるのかだとか、絵を描くことが好きなため芸術面でも考え方が変わった。

SEKAI NO OWARIは私のバイブルであり、根源だ。
銀杏BOYZは私の絶対だ。絶望的でも幻でも嘘でも呪いでも絶対なんだ。

人生で初めて買ったCDは、セカオワの「Dragon Night」のシングルである。メルカリで買った。
初めて触れたCDディスク。黒くてピカピカして投げたらどこまでも飛んでいけそうだと思った。こんな小さい薄い物体に沢山の情報が入っていることが嘘みたいに思えて、興奮した。

RPGは、私が思春期に入るという第1楽章的合図の音だったんだと思う!ひねくれて、こじらせて、自分も周りも傷つけてしまう最低な私だけど、音楽はいつでも味方でいてくれる気がします。ひねくれてこじらせたのは音楽のせいだとも思っているけど!

これからの私の人生にも音楽がずっとそばにいてほしいなと思ったり、
卒業して、心から大人になりたいとも思ったり!
しています。

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