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06-005|どくしょチャレンジ

コロナ禍の影響もあって、instagramで2020年4月にスタートした自分的積読解消プロジェクト #どくしょチャレンジ もなんだかんだ現在100冊以上と続いている。結構長文のものありどちらかというとnote的な要素が多いのでこちらにも転載していこうと思う。
因みにほぼ同時期に山にも頻繁に行くようになり、こちらは #山業 #K5登山くらぶ として、また途中より音楽紹介も追加となって、現在はこの3つのコンテンツを定期アップするのがルーティンとなっている。
フォローいただけるとうれしい。
https://www.instagram.com/k5artdesign/

2020年4月19日

どくしょチャレンジ5
分断社会と若者の今

編:吉川 徹,狭間 諒多朗
発行:大阪大学出版会
2019年3月29日発行

気持ちは30代ですが。あっと言う間に40も後半に突入しています。 2006年から専門学校で雑誌編集・制作の教鞭をとっていますが、そこからもう14年。デザインを取り巻く環境もずいぶんと変化していますが、社会の変化も大きく、よって生徒たちの価値観もどんどん変わっているのを目の当たりにしています。25歳以上、親子ほど年の離れた生徒たちの気持ちをどこまで汲めるか、どんなアドバイスができるのか。あまり重要ではないかもしれないけれど、若者層の現在がどうなっているのかを知っておいた方がいいなと思って手に取った一冊。
まず、大阪大学出版会という、1993年に大阪大学創立60周年記念事業として発足した組織が出版元というのがユニーク。装丁も言葉はありきたりですがイマドキで、手に取りやすさがあります。研究成果が出版という手法で社会と接続する感じ、とても良いなと。
内容は、各章それぞれの問いに アンケートなどの調査を元にした客観的なデータを用い分析していくというもの。分析結果の表やデータも示されていますが、ちょっと慣れないと理解できない部分もあるので、問いと結果を端的に読んでいくのがオススメ。気になる部分は調査方法を参照するのがちょうど良さそうです。 主に世代間・男女間・大卒/非大卒といった区分でデータを収集分析しており、ビッグデータとしては適当だと思うのですが、そうでないマイノリティ的な要素にも関心がある僕としては結果に少し違った印象も。
ざっくりとですが教育格差からの社会的分断、その影響による社会における地位の分断化、意識の違いがある程度はっきりと出ているという内容でした。自由に関する項目では、先日の「くらし」の時代にも呼応する要素もあって興味深く。 僕自身は、就職氷河期に卒業したいわゆるロストジェネレーション(と分類されている世代)で、就職時にそこまで学歴が有効に作用した経験がなく、その後独立したため実力主義社会に投げ出された意識があります。 そのため、教育格差と価値観のズレというのをあまり感じたことがないのかもしれない。 ただ、この領域の知見は、最近話題の大学教育改革や日本全体の知的停滞、官僚の現状や政治のことを考えると、とても大事だと思います。結局、まじわりとまじわり、両極端の間の部分、グレーゾーン、のボリュームを増やしていくことなのかも。 ちょっとコメントが難しくなってしまいすいません。
略すと、9課に異物である能力的には異なるトグサをあえて加入させる様な、そういうことが大事ってことですね😁

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