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04|Mac遍歴

COVIT-19 新型コロナウイルスの影響で、かなりのスピードで社会が変化しています。当方も仕事がキャンセルになったり、その対応や今後の収益の確保で大わらわですが、できることは限られているので粛々と仕事を続けています。デザインの仕事は、そのほとんどが緊急性を伴わないものが多いので、まずは社会の情勢が落ち着くこと、ここに注力したいと思っています。
皆様も、まずは健康第一。病気にならないようリスクをなるべく低くして、周りの大切な人たちにうつさない様ご配慮ください。

さて、そんな中更新なんて不謹慎な!という声も聞こえてきますが、このnoteでは淡々と発信していきますね。ご容赦ください。


現在のデザイン業務でなくてはならない道具として、一番にあげられるのはAppleのMacintosh(以下Mac)でしょう。もちろん手描きでデザインしたり、ディレクションなどでは使わない時間も多いのですが、実作業となるとほぼMacの前にいることになります。DTPの世界では、90年代〜Adobeのillustrator / photoshopがデファクトスタンダード・アプリケーションだったので、それらが安定して作動するMacの利用とスキルが必須でした。(ちなみに印刷業界標準言語となっているPostscriptもAdobeの開発です。)現在では、AdobeのアプリケーションはWindowsでも安定して動作するので、Webや映像への展開やコストパフォーマンスを考えてWindowsマシンを使う人が増えていますね。私は、今までの遍歴・互換性・使いやすさを考慮して、今だにMacがメインマシンです。
というわけで、備忘録がてらMacの遍歴をば…。単なる覚書です。
一体いくらAppleに課金したんだ!!!!!!!!!!!!(笑)

1.Performa 6210

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1995年に初めて購入したMac。大学の生協で購入。モニターとプリンターのセットでした。今もちょっとそのケがありますが、WindowsやDOS系マシンは、アプリケーションの前にパソコンという機械があって成り立つ世界観で、工学・理数系の薫りがして苦手でした。機械を使っているということを感じさせず、DTMやDTPに没頭できるMacは、趣味性の高い夢のマシン。当時は現在よりも所謂好き者のアイテムで、華やかなイメージも皆無。所有する人は少数派だったので、MacFanなどの雑誌の情報だけが頼りでした。
当時OSは漢字talk7.5で今から考えると非常に非力なマシンしたが、起動時に挨拶してくれる感じ、とってもフレンドリーでよかった。用もなく立ち上げていましたね。当時のMacは、クラッシュ・フリーズが多く安定感はありませんでしたが、他のPCも同様な印象だったので気にならず。
CPUはモトローラ/IBM製のPower PC 603。HDDは800MB(!)、メモリは16MB。フロッピーディスクに2倍速CD-ROMという構成。当時は、文章の執筆とDTMメイン。のちにEthernetカードを追加して、DTM専用マシンとして2000年前後まで使用していました。最終的にはHDDを読み込まなくなって昇天。

2.Power Mac G4 (Gigabit Ethernet)

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当時務めていた職場では、LC/Quadra/Power Mac 6500/8500/9500などを使用していて、メンテナンスも担当していました。とても非力でしたがデザインはスリットが特徴のQuadraが好みでしたね。8500/9500はタワー型で拡張性も高くパワーもありましたが、メンテナンス性はとてつもなく悪く、調子が悪いとデザイン業務を止めて半日ほど作業することになって残業の根源になってました…。のちに導入したG3 DT 266が、すこぶるメンテナンス性が高く、動作も安定していてお気に入りの機種だったのを覚えています。
Apple的にはジョブズが去った後で、複雑な商品構成、面白みや思想のないプロダクトで暗黒期と呼ばれていますが、Power Macが並んだ光景はガレージにポルシェが並んでいるようで壮観だった記憶があります。
業務以外でも作業ができるよう、家用にMacの購入を検討していたのですが、ジョブズが復帰し、iMacやPower Mac G3(Blue & White)が登場。性能が格段に上がり、USBやFireWireなど技術革新が半端ない時期で迷っていたところ、1999年ややシックなカラーのPower Mac G4が発表されます。機能的に更新され、安定したモデルGigabit Ethernetを2000年に購入。ISDNモデム、EPSONのA3プリンター(PS)、フォント、Adobeアプリケーションなど一式揃えてかなりの出費でしたが、退職後の仕事を支えてくれるメインマシンとなりました。できるだけ安く揃えるために、今はなきカスミ系列のデジックスワンダー日立店まで赴いて購入した記憶があります。当時は家電量販店・PC専門店行脚がライフワークに組み込まれていた時期でした。後に1台買い増し。

3.iBook

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2001年に退職し、2002年からフリーランスに転向したのですが、自宅作業以外に、カフェの運営もすることになり、2拠点での作業の必要性からモバイルモデルを購入。安価ということでiBookをチョイスしましたが、パワー的に全く使い物にならず、早々にHDDもぶっ壊れ、手放します。1年未満の所有。サイズ・デザイン的にはとても気に入っていたのですが、仕事には使えないモデルでした。

4.チタニウムPowerBook G4

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iBookの代わりに2002年購入。とてもパワフルで一時期は外付けモニターに接続してメインマシンに。当時クラブでmotiondiveを使用してVJとしても活動していたので、ONもOFFもいつも一緒のMacでした。拡張性も高く、今から見てもベストモバイルの1台ではないでしょうか。のちにHDDとバッテリーは換装。
実は、今でも起動してたまに使用しています。

5.PowerMac G4 (Mirrored Drive Doors)

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G5からOS9が立ち上がらなくなってしまう! ということで2003年 PMG4最終モデルを滑り込みで購入。この押しの強さ満載の顔、Macには珍しいモデルだと思います。この後すぐにG5に移行することになるので、主にスタッフが使用し、ほぼ自分では使用しませんでした。というわけで、全く思い入れなし。結構きれいなまま保存しています。

6.アルミニウムPowerBook G4

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チタニウムG4がちょっとやれてきたので、2003年に購入。ボディ同色のキー、漏れ光るバックライトなどかっこいいモデルです。MacBookPro購入まで活躍。ですが、突然マザーボードが逝ってしまい、サポート終了のため修理できずご臨終。このころからAppleの堅牢さに陰りが出てきている印象ですが、みなさまいかがでしょうか?

7.PowerMac G5

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G4がやれてきたので、メインマシンをG5に更新。OS9から10への以降にはかなりの抵抗がありましたが、この筐体のかっこよさには勝てませんでした。シルバーのスクウェアな筐体が並んだ姿は壮観の一言。2005年〜2007年に計3台購入。システム的にかなり安定していたと思っていたのですが、Early 2005モデル(Dual 2.7GHz)の1台は5年を待たずしてマザーボードがダメに。さらにLate 2005モデル(Quad 2.5GHz )は水冷タイプだったのですが、冷却水漏れを起こしてダメに。唯一残ったEarly 2005はつい最近まで大容量HDDを格納し、WS的に使用していました。これがアタリ機だったのか、他がダメだったのか…。PowerPC最終モデルですし、気持ち的には名機として記憶されています。水冷モデル導入した時の高揚感…。Mac導入時の最高点でした…。今は、そんなにトキメキません…。

8.MacBook Pro

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アルミニウムPowerBook G4が急に昇天…。専門学校の授業で必要な機材になってしまっていたので、2012年にCore i7 2.6GHz/15"を急遽購入。パワー的にも申し分なく。
2000年代はカフェとか図書館とか気分によって作業場所を変える、いわゆるノマドワーカー的なことは普通だったのですが、2010年にもなると扱うデータ量が格段に増え、ノマドはかなりの非効率。デスクトップメインのワークフローになっていたのであまり出番なく。
OSが更新され挙動も不安定になったので、2016年頃にメモリを増設し、SSDに換装。めちゃめちゃ遅いけどなんとかCC2020が動く、という感じです。近々買い替えを予定しています。

9.MacPro

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デスクトップは2012年にPowerMac G5ご隠居につきMacPro(Mid 2012)へ移行。
所謂Intel Macということで、メインマシンへの導入にとても抵抗があったことは確かです。モトローラ/IBMからのPowerPCという長年の歴史からのIntelへの転換。Windowsとの対抗でMacを捉えていた身としては魂を売った様な気分。最悪です。
ただMacBook Proで挙動的システム的には安心はしていたし選択肢がないのですからしかたがない。導入を決めてからはあれよという間にもう一台。計2台所有しました。内部構造が最高で、HDDドッグへのアクセスも容易、拡張性も今までの中でベスト! CPUを除けばこのMacProが自分的には最高峰です。ただ、気分は…。OSが対応しきれなくなり退役。自宅でのDTM利用を模索中です。

10.iMac(現在)

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MacProの替わりにやってきたのが、iMac (Retina 5K, 27-inch, 2019)。MacPro(2013:通称ゴミ箱)・MacPro(2019:通称おろし金)は、どうみてもオーバスペックなのでスルー。iMacProも検討しましたが、パワーとのバランスで最終的にはコストパフォーマンスで選択しました。OSは32bitが使用できるギリギリ10.14。タイミングが遅れていたら使用できないアプリケーションが増えてたからギリセーフです。いいタイミング!
3.7 GHzのIntel Core i5、メモリは40GBへ増強、ストレージは1TBのSSDに変更注文しました。メモリ以外は後で変更できないのが難点ですが、Thunderbolt 3で拡張できるので、AKiTiOの外付けHDDケースThunder3 Quad Xを導入しています。現在のところ、業務に不都合はないのですが、Final Cut Pro Xの動作が不安定とかスリープ復帰時のbluetooth接続の不具合など、不安要素も。iシリーズは、iBookの一件で信用度が低いので、丁寧に、バックアップも取りつつ、様子をみつつ、3年程度の運用で、考えています。いや、でも満足です。Windowsマシンからすると高価ですが、過去のMac対性能で考えると安価!素晴らしい!(というのは洗脳されてますよね…)
他ハードウェア
ELECOM USB3.0 Hub/ELECOM USB Reader/Roland QUAD-CAPTURE/Wacom Intuos5/Logitec BDXL etc...

Mac 90年代〜2000年代初のあの独特の世界観は失われてしまいましたが、デザイナーにとって大切な道具であることは変わらず。是非Apple社にはデザイナー目線のプロダクトを作り続けていって欲しいし、そうしてもらわないと困りますねー。それから、プロダクトだけではなくOSに関しては、決してiOS統合みたいなことはやらないで欲しいと思います。(それでなくてもやらかしている方だと思うので…)

それから、他デザイナーの方の拡張のアイデアや使用環境など知りたいなーと思っているので、是非お知らせください。

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