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アジア史上最悪の熱波⑥

今日も、アジア史上最悪の熱波についての考察を続けたいと思います。

1.熱波の広範な影響とその対策

 2024年も地球規模で異常気象が頻繁に発生し、アジアを中心に記録的な熱波が社会に広範な影響を与えています。

 今日、4月29日月曜日のベトナム中部ゲアン省の最高気温は42度に達し体感温度は45度、明日は、予想最高気温が43度、体感温度は46度との猛暑と熱波です。

 今年のアジア諸国は、歴史的な猛暑が予想されています。このような状況は緊急の対策が必要とされます。

 そのような中で、東南アジアのベトナムの熱波への対応を詳しく見ていきます。

2.ベトナム南部の林業事業

 ベトナム南部での植林事業は、地域の環境復旧と気候変動への対策の一環として重要な役割を果たしています。

 この地域は、過去に森林伐採や農地開発による森林破壊が進んでいたため、植林事業は環境の回復を目指す重要な取り組みです。

 ベトナム南部、特にビンフック省やドンナイ省などの地域では、ゴムの木やアカシアの木の植林事業が盛んに行われています。

 これらの地域は温暖で湿潤な気候が継続するため、植林に適しており、経済的な利益と環境保全の両方を目指したプロジェクトが進められています。

3.ゴムの木の植林

①経済的価値

 ゴムの木はその樹液から天然ゴムを生産するために栽培されており、ビンフック省やドンナイ省では、ゴムの木の植林が重要な産業の一つとなっています。

 天然ゴムは自動車のタイヤや医療用品など、多岐にわたる用途で使用されており、国の輸出収入に大きく貢献しています。

②環境への影響

 ゴムの木植林は、CO2の吸収に効果的ですが、一方で単一作物の広範囲にわたる植林は生物多様性に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、持続可能な森林管理が求められます。

4.アカシアの木の植林

①環境回復と利用価値

 アカシアの木は、土壌の改善能力が高く、侵食されやすい地域や質の低い土壌での植林に適しています。
 地元では樹液の採取が日常的です。

 また、急速に成長するため、木材としての収穫までの期間が短いです。

 この木材は家具や建築材料、紙の原料として使用されることが多いです。

②生物多様性の促進

 アカシアの木は、他の植物種や動物種が共存できる環境を提供することにより、生物多様性の向上に寄与します。そのため、アカシア植林は環境保全の観点からも評価されています。

5.林業事業の今後の展望と課題

 ベトナム南部の植林事業は、地域経済の発展と環境保全のバランスをどのように取るかが重要です。

 ゴムの木やアカシアの木の植林が経済発展に貢献する一方で、生物多様性の保護や森林の持続可能な利用に関してさらなる研究と政策が必要です。

 また、地域コミュニティとの協働や、地域固有の環境に合った植林技術の開発が今後の成功には不可欠です。

 これらの植林プロジェクトを通じて、ベトナム南部は気候変動への適応策としての役割を担いつつ、地域の生態系と経済の持続可能な発展を目指しています。




 長くなりますので、次回は、ベトナムの主要都市、特にハノイとホーチミン市では、バイクなどの大気汚染について、熱波と温暖化とも密接な関係があります。そのことを見ていきたいと思います。

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