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アジア史上最悪の熱波⑤

今日も、アジア史上最悪の熱波についての考察を続けたいと思います。

1.熱波の広範な影響とその対策

 2024年も地球規模で異常気象が頻繁に発生し、アジアを中心に記録的な熱波が社会に広範な影響を与えています。

 今日、4月28日日曜日のベトナム中部ゲアン省の最高気温は41度に達し、体感温度は44度と言われるほどの猛暑と熱波です。

 今月4月末までの予想最高気温は引き続き、41度から42度とされていて、体感温度は44度から45度にもなります。

 ゲアン省は、ベトナム中部、北中部地域の最北端に近い沿岸州で、国内最大の面積を持つ省です。

 台風の到来が多く、夏は暑く冬は寒いので「ベトナムで最も過酷な気候の地域」の一つとされている。

 そのため、貧困ながら忍耐強く上昇志向の強い土地柄と言われ、王朝時代には科挙の合格者を、フランス領インドシナ時代には抗仏運動に身を投ずる民族主義者を多数輩出しました。

 ベトナム独立の父ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)とホー・チ・ミン(胡志明)の出生地でもあります。

 ゲアン省の行政の中心地は、首都ハノイの南291 kmに位置するヴィン市です。 北はタインホア省、南はハティン省、東はトンキン湾、西はラオスのフアファン県、シェンクアン県、ボリカムサイ県と隣接しています。
 ゲアン省の面積は約16,486.49平方キロメートルです。この州には、山地、中地、平野、海岸の地形があります。西には北チュオンソン山脈があります。同州には 10 の山岳地帯があり、そのうち 5 つは「高地」山岳地帯です。

 2019年4月1日現在、州全体で11の異なる宗教があり、人口は287,232人に達しており、最も多いのはカトリックの287,064人、次いで仏教の1,079人です。
 残りの宗教は、プロテスタント教58 人、イスラム教12 人、ミンリー教5 人、ホアハオ仏教、カオダイ教、ベトナム浄土仏教協会、マスター教、バハイ教各3 人です。無宗教は2名で、1名は四美徳を守りるといいます。

 今年のアジア諸国は、歴史的な猛暑が予想されています。このような状況でベトナムの取り組みについて見ていきたいと思います。

2.熱波へのベトナムの長期的な対応

①再生可能エネルギーへの移行

 ベトナム政府は、特に太陽光発電と風力発電への投資を増やしています。

 国内で利用可能な太陽エネルギーと風エネルギーのポテンシャルは高く、これらのリソースを活用することで、化石燃料に依存する割合を減少させ、環境への負担を軽減しています。  

 2023年には、ベトナム南部における大規模な太陽光発電プロジェクトが完成し、地域コミュニティにクリーンなエネルギーを供給する一大ステップとなりました。

②エネルギー効率の向上

 ベトナムでは、産業および住宅部門においてエネルギー効率を向上させるための法律と規制を強化しています。

 例えば、新しい建築物にはエネルギー効率基準が設定され、既存の建物の改修にも同様の基準が適用されています。

 これにより、エネルギー消費の削減と炭素排出の低減が図られています。

③森林保護と再植林

 ベトナム政府は森林破壊の防止と森林の持続可能な管理に注力しており、再植林プロジェクトを通じて森林カバー率を高めることを目指しています。

 これにより、炭素吸収源としての森林の機能を強化し、生物多様性を保護しています。

 これらの長期的な取り組みは、ベトナムが国際的な気候変動対策のリーダーとしての地位を築く上で重要な役割を担っています。

 東南アジアでの国際的な立ち位置を明確にする施策を打ち出し、国内外の政策立案者と協力して、ベトナムは地球温暖化の挑戦に立ち向かっており、持続可能な未来への道を切り開いています。

 これらの努力は、地域およびグローバルな環境保全に対するベトナムのコミットメントを示すものであり、より広範な国際協力の促進にも寄与しています。

 ベトナム南部での植林事業は、地域の環境復旧と気候変動への対策の一環として重要な役割を果たしています。

 この地域は、過去に森林伐採や農地開発による森林破壊が進んでいたため、植林事業は環境の回復を目指す重要な取り組みです。

長くなりますので、次回に続きます。


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