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床上浸水の注意事項(その1)

当然の注意事項は、僕からお話する必要もないでしょうから、僕の経験からお話できればと思います。

ここの所、各所で自然災害が増えているように思いますが、数十年前に自分に降りかかった大惨事をつづっておきます。きっと、少しずつ対象を置き替えるとみなさんにも当てはまることになるはずです。

学校から帰った時には、雨は止んでいました。ただ、少しすると道路が水浸しになり、あっという間に水面は床上に達しようとしていました。後で知ったのは、上流で雨が降り続き川が決壊したためでした。

平屋の実家暮らしだった自分は急いで避難をする準備をしたわけです。
今は使われなくなった黒いごみ袋にさぶ(雑誌)とG-men(雑誌)、AVビデオを詰めて、部屋で一番高い勉強机の上に載せました。
そして簡単なものを手にして膝上まで水位があがった道を歩き、近くの小学校まで避難したのです。

避難した後、雨が降り出しどんどんと水位が上がっていきました。初め体育館に集められたものの、それも危険になり、校舎の2階に移動するくらいに・・・。僕らの通された部屋は図書室。じゅたんが敷かれ、ちょっとホッとできました。ただ、卒業生が送ったディズニーの仕掛け時計が1時間に一度鳴り出す外れくじだったんです。今なら電源なり電池なりを抜くんでしょうけど、大人しく明るいメロディーを聞かされたのを覚えています。そんな中、なんとか眠り、気づいた時には朝になっていました。

水も引いて家に帰ることができそうでした。道は所々ガレキに覆われているもののなんとか家にたどりつきました。

そこから僕の大惨事が次から次に降りかかってくるんです。

床上浸水の注意事項(その2)へ 続く

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