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【古着】MA-1フライトジャケットの年代の見分け方【ヴィンテージ】

ヴィンテージのMA-1フライトジャケットは、ポケットやリブの形に大きな違いがないので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。生地が変色していて古そうかな? と思い購入するも……。

今回は、21年間ヴィンテージ古着を収集してきた私が、MA-1フライトジャケットのコツを書いてみます。

MA-1フライトジャケット(ヴィンテージ)とは

ヴィンテージのMA-1フライトジャケットは、53年から78年まで製造されたUSAFのフライトジャケットです。USAAFから独立したUSAFになって設立したばかりに開発したナイロン製のフライトジャケット。戦闘機の発達によって、このジャケットの元になったB-15の襟のムートンボアが、ヘルメットに干渉することから、ニットリブに変更され、誕生したのがMA-1です。

比翼(前立て)が角型になっている(53年〜56年)

レア度:★★★★★

53年から56年(MIL-J-8279)までは、ジャケットの中に風を入らないようにする比翼の上部が角型です。57年(MIL-J-8279A)からはアゴに干渉するという理由から比翼の上部が丸型になります。

ICSコードループ(53年〜57年)

レア度:★★★★☆

ICSコードループとは機内通話装置のコードを固定するコードループです。58年(MIL-J-8279B)からヘルメットに機内通話装置が付けられるようになったため、ICSコードループは外されました。

オキシジェンタブ(53年〜57年)

レア度:★★★★☆

フロントジッパー脇に付いているナイロン製のタブがオキシジェンタブで
す。酸素マスクを固定するためにつけられました。58年(MIL-J-8279B)になると、このタブは排除されます。

ライニングがセージグリーンになっている(53年〜64年)

レア度:★★★☆☆

64年まではラインング(裏地)が表地と同じセージグリーンを使用していました。65年(MIL-J-8279D)から裏地がレスキューオレンジに変更になり、リバーシブルになります。裏地の色が変更になった理由は、戦闘機から脱出したとき、味方から発見しやすくするためです。
MA-1の生地は、表裏がナイロンで中綿が入っています。中綿が入っているから洗濯をして型くずれをしたらどうしよう、と洗濯をしないでき続けているうちに、大事なMA-1が白カビだらけに。でも、アメリカ製のオキシクリーンを使えば、日本の洗剤では落ちなかった白カビを完全に落とせて、しかも繁殖も防げるので、大好きなMA-1をガンガン着れるようになるのでオススメです。

ジーパーがクラウン製(53年〜63年)

レア度:★★★☆☆

53年から63年までクラウン製のジッパーが使われていました。クラウン製のジッパーは引き手が大きかったり、引き手を離すと、バネの力で戻ったりとパイロットがグローブを付けていても開閉しやすい。しかしクラウン製のジッパーは製造がむずかい、コストが掛かるなどの理由で他社のジッパーが使われるようになりました。

メインポケットにフラップが付かない(53年〜69年)

レア度:★★☆☆☆

MA-1とほぼ同時期に開発されたL-2Bと区別しやすくするように、メインポケットにフラップが付いていません。しかしフラップがないと物が落ちやすいため、69年からフラップが付くようになりました。

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