見出し画像

UNBOUND GRAVEL 2023: Race Day

レース当日は4時半に起床。シリアルやらヨーグルト、エナジバーなどの朝食をとり、7時がスタートなので、6時半には会場に着こうと6時10分頃にホテルを出て、5キロ弱離れた会場に自走で向かいました。

会場に着くと既に多くの選手で賑わってました。各々、想定ゴールタイムごとに並んでます。緊張感が高まってきますね。僕は6時間と7時間の間くらい、先頭から50mくらいに位置取りました。

コースは165キロのワンループです。こんなコース、日本じゃ絶対に無理ですね。ほんと素晴らしい。
バイクは Cervélo Áspero5、タイヤはパナレーサー・グラベルキングSKの43C(2気圧)。2023年の限定カラーのサンセットオレンジです。

レースの状況を動画にしました。レースなので景色をじっくり眺める余裕はないのですが、想像をはるかに超える壮大な平原(グレートプレーンズに属するエリア)で感動しました。あと、泥も事前の想像をはるかに超えました、、、

レースは最初の2.5キロくらいが舗装路。集団で推移します。最前列から少し後ろで出たら、さほど密集はせず、危険も感じませんでした。とはいえ、長いレース、ここで事故って終われないので、あくまで安全第一です。
グラベル区間に入ってもしばらくは快調なペースで集団走が続きました。あのセクションまでは…

18キロ地点くらい、事前の試走では全く路面に問題がなかったところから、泥々のセクションが始まりました。

最初はごく短い距離だろうとたかを括ってましたが、それが間違いと気づくのにたいして時間はかかりませんでした。結局13キロほどはほとんど乗れず担ぎや押し、乗れてもすぐに泥が詰まるという地獄の区間となりました。シューズは泥と草でかんじきを履いたみたいになりました。


また、Cervélo Áspero5は、タイヤクリアランスがかなり小さくて、ヘラ(現地のウォルマートの調理器具売り場で調達)が入らず、ホイールを何度も外して泥を掻き出したりして、時間が過ぎていきました。来年出るとしたら、バイクをどうするかは要検討ですね。

ちなみにこの区間を迂回する決定をしなかったことについては、色々議論が起きているようです。記事ではピーナッツバターと表現されてますが、それにしても粘度が高い泥でした。成型して焼いたらエンポリア焼として売り出せそうです。

しかも、泥区間の終盤にはリアディレーラーが動かなくなり、しばらくトップギアのままに。リタイヤも頭をよぎりましたが、そのうち原因がDi2がセーフモードに入ったと気づき、その場で解除方法をiPhoneで検索して対処。事なきを得ましたが、かなりのロスになりました。しかし、あんなところで携帯の電波に問題ないのはすごいなと。

その後はロスを挽回すべく、グレートプレーンズの雄大な景色の中をぐんぐん飛ばしていきました。

ほんと誇張ではなくずっと地平線が見えるという、想像を大きく上回る素晴らしい景色でした。これだけでも遠くまで来た価値があります。

67キロ地点でウォーターオアシスがあります。ハイドレーションバックパックとボトルの水を補給しました。

その後は102キロ地点でチェックポイント。クルー・フォー・ハイヤーを申し込んでいたら、ここで補給のサービスを受けられます。僕は申し込んでいなかったので素通り。
実は水は誰でももらえたらしく、ここで水の補給ができなかったことが後で響いてしまいました。これは大きな失敗。
今度はスタート時に身につける補給も軽減できるクルー・フォー・ハイヤーを必ず申し込まないとダメですね。

このあたりからだんだん自分が脱水症状気味になってることに気づき、残量に気を付けながらも積極的に水分と塩タブを摂りましたが、脚の痙攣がひどくなってきてペースダウン。
最終盤は脚の痙攣との闘い。精神的にも余裕がなく、終盤は動画も撮れずでした。そして、最後までずっとしつこく起伏が続いてほんと容赦ないコースでした。

なんとか誤魔化しながら進んでゴール。終盤はとても厳しいレースとなりましたが、それだけに達成感はすごかったです。落車やパンクなどのトラブルは全くなく無事に完走できてほんとよかったです。

まあまあつぶれ気味ながら年代別で上位10%ちょいくらいなので、決して悪くはないのですが、あわよくば入賞をと密かに思っていたのでちょっと残念な結果。しかし、何事も経験。全てを次に活かしたいと思います。終わったばかりでまだ決めてはいないけど、来年も出る方向で考えています。

フィニッシュ後は無料ビールが振る舞われます。美味しかった!

アンバウンドグラベル、ほんとに素晴らしいイベントでした。グラベルやってるなら絶対に目指すべきレースだと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?