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寒暖差アレルギーに葛根湯加川芎辛夷

「葛根湯加川芎辛夷」もう一度購入した。 
かなり効果が感じられたので、無くなってから2日間開けて、再度購入した。

葛根湯加川芎辛夷エキス錠

寒暖差アレルギーと言うのだろうか、寒くなると明け方に鼻詰まりになり、水のようなサラサラした透明な鼻水が流れ出る。いくら鼻をかいでも、それが刺激になってむず痒くなり、更に多くなる。しだいに鼻づまりが酷くなり、鼻呼吸が出来なくなる。昼間に温かくなると、いくらか楽にはなる。

数年前から始まり、点鼻薬を処方されたが効き目は無かった。去年はまだ我慢が出来たが、今年は夏の熱さが長く続き、急激に寒くなったことで以前よりも症状が酷い。猫達の真夜中の運動で起こされると、その後はほとんど寝付かれなくなる。

眠いのを我慢して、机に座って頭の位置を高くして、何とか完全な鼻詰まりには対応してるのだが・・・、ティッシュペーパーの使用量が半端ない。ここでオイルショックが起きたら、紙が無くなると行列かな、などとどうでも良いような事ばかり考えてる。

先々週から元事務所の書棚に残っていた昔の本を取り出し、今の症状を調べ、たぶん「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」が合っているのではと試していた。どうやら良いようだ。96錠を8日間の服用で、鼻水は止まり鼻詰まりもいくらか良くなった。2日間ほど無くなったので飲まなかったら、また始まった。効果は有るようだ。

クラシエの「葛根湯加川芎辛夷エキス錠」96錠、8日分、ポイントを使用して、1,886円。効果は感じられたが、続けての服用では安くない。税込み価格で計算すると、1日に251円になる。次回掛かり付け医に行ったとき、同じ錠剤か顆粒の漢方製剤で、保険適応薬が無いか聞いてみよう。


『中薬大辞典 上中下』上海科学院出版で、全ての漢方薬剤の原料を解説
『国訳本草綱目』『黄帝内経素問霊枢』『傷寒論』

『中薬大辞典』全3巻(中文書)、『国訳本草綱目』、書名は忘れたが内科外科に及ぶ弁証論治の方法と処方箋が書かれている中文書、『薬酒製法500』(中文書)、最低限これらの本は処分すべきでは無かった。今の日本では、一般的な処方に基づいたエキス剤しか販売されていない。状況に応じた匙加減が出来ない。

時間が掛かったが、何とか鍼灸学からの弁証論治で辿り着けた。とはいえ素人で、趣味で学んでから40年という時間も経った。ただしこれが正解とは言えない。あるいは症状からは「小青竜湯」の方が正解かもしれないし、全く別の所に有るのかもしれない。症状に応じて成分量を加減するにも、素人にはやはりシッカリした教本が必要だ。

ビンボーな年寄りは、苦しいときには自力で何とかしなければ・・・。
せめて『中薬大辞典』、弁証論治の手法とそれに基づく膨大な量の処方箋集、飲みやすく保存も利く『薬酒製法』が欲しいが、すべて中文書で専門書であり、紙質も良くないので、もう二度と表には出ないだろう。


かつて毛沢東の中華人民共和国建国宣言の元、全人民を救うという大目的で、全国の著名な中医学者が集められた。2,000年以上も前から経験を重ね、先人達の知恵と経験の『黄帝内経』と『傷寒論』や『本草綱目』を基本にして、伝統医学の弁証論治と漢方処方・鍼灸・食餌療法がまとめられた、極めて貴重な書籍類だ。

各地から多くの中医学者が集められ、互いの弁証論治の方法を検討し、ほとんど全ての処方箋もまとめられた。医者のいない地方のために、農民であり医療の知識も備えた「郷村医生」のための簡略教本『裸足の医者(日本語版)』にも、一部を要約して載せ作られた。

中医学を目指す者にとっては、もう二度とお目に掛かれない「処方箋集」だろうな。西洋医学が普及し、かつての日本のように伝統医学は廃れてしまったようだ。開放改革で先進国の技術輸入を急ぎ、中国でも西洋医学崇拝が起きてしまった事は、先進国に追いつけ追い越せという、時代の流れで仕方なかったのだろう。かつての元・明・清のような覇権主義になったように思われる。領土拡大では無く、民主的に各国と協調路線をとって、共に研究できれば良いのだが。

絶版になった名著類だが、もう再販はしないだろう。即効性は無いが、危険性は化学成分の西洋薬よりも少ない。西洋医学に比して負けない、世界誇れる文化だと思うのに残念だ。再認識されるまで、静かに休んでいてほしい。


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