Mリーグ入れ替え制度について

〇Mリーグ入れ替え制度

先日Mリーグより2020年度の方針・スケジュールが発表された。

その中に、次年度より適用される新たなルールが追加された。すでにSNS等でご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、改めて概要をまとめさせていただきます。

①2シーズン連続で4位以内に入れなかったチームは最低1名の選手の入れ替えor追加。

②上記ルールは2020年シーズンから起算。

③自由契約になった選手は翌シーズンに同じチームと再契約はできない。

つまり、2021シーズンを終えた段階で2シーズン連続セミファイルに進出できなかったチームは新たな選手を追加しなさいというルールになります。

現状Mリーグは全8チームのため、上位4チームが総入れ替えとなるレアケース(単純計算で1.3%程)がなければ、基本的にはどこかのチームに上記制度が適用されることが想定される。

今回はこの制度について、様々な視点から思ったことをお話ししていく。

まず前提条件としてお話しておかなければならないことがある。いくつかツッコミは入れるものの、基本的に私はこの制度に関しては大賛成である。これだけは本題に入る前に述べさせていただきたい。

〇入れ替えの順位について

スポーツは競争原理が働くことでより活性化される。そのため、何かしらの形で入れ替え制度を設けることはとても重要である。例えば、JリーグのJ1、J2 入れ替えや野球の自由契約制度のように。

そのため、ほとんどの確率で入れ替えが発生するこの4位以内という順位は非常に好感の持てる基準だ。これが3位以内だととても厳しいように感じるし、下位3チームとすると1チームしか入れ替えが起きないのでは?と反論が出かねない。まさにベストバランスといえる。

そして何より、今までよりもよりセミファイナルが楽しめる要因となるだろう。

今まで4位のチームは多少のリスクを負っても優勝目指すために攻撃的な姿勢をとることが多かったような印象を受けるが、入れ替えがあるとなると、今までのようなとにかく攻めるというやり方は難しいだろう。

来季は4位のチームの攻守のバランスも1つ焦点があたると思われる。

〇今回の入れ替えの適用シーズンについて

今回の発表によると、当制度は2020年を基軸として適用される。

つまり、入れ替え制度の発生は最短で2022年度ということになる。

麻雀に関しては運が大きくゲームや成績を左右するため、この2シーズンという基準は納得できるものだ。

ただ、そうなると2020年度、2021年度のオフシーズンの楽しみが減ってしまうのは少し残念だ。2020年度は風林火山、雷電、サクラナイツの3チームの追加ドラフトくらいしか楽しみがなく、もし今年この3チームが追加指名をした場合、2021年度のオフは新規プロ参戦という楽しみがなくなってしまうだろう。(5人目をとるチームや新規スポンサーを獲得できれば、話は別だが、机上の空論でしかないため、今回はないものとする。)

そのため、2020年度、2021年度は何かしらの形でのMリーグファンを興奮させるような目玉イベントをぜひ作っていただければと思う。

〇入れ替え選手の選定について

今回の発表によると、入れ替えの選手の基準は特に指定されていない。

私が今回の発表で疑問を抱いた点はここである。

入れ替えの選手の基準がない場合、必然的に決めるのは監督、もしくはスポンサーが指定した選手がチームを離れることになるだろう。(追加となれば話は別だが)

となると、選手4名の内3名が半永久的にチームを離脱することなく、以下のように残りの1名がいつも入れ替えの瀬戸際という構図が成り立ちかねない。

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そうなると、あくまで万が一の可能性ではあるが、理論上、上位3名の慢心が発生し、競争原理がうまく作用しないことが起きうる。(もちろん慢心するプロの方などいないとは思うが。。。)

上記のような事態を防ぐために、私は入れ替え制度の人選に関しては以下のような項目の追加を提案したい。

・もし入れ替えとなるケースが発生した場合、チームを離脱する選手は該当2シーズンの総合成績が最も悪かった選手とする。

この項目があれば、選手の慢心も防げるだけでなく、チーム単位での競争から個々人を含めた競争となり、よりMリーグのレベルアップにつながるものと思われる。

もちろん、各スポンサー様の意向等もあるため、一概にこのルールが適用しきれるとは思わないが、どうかMリーグ発展のためこのルールは一考していただければ幸いである。





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