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想像の向こう側

「耳が引き寄せられる」という感覚はラジオリスナー特有のものだと思います。BGM感覚でつけていたラジオから自分の好きな曲が流れてきて、思わず意識がそちらへ集中するあの感覚。いつも聴いている曲なのになぜか魅力的に聞こえてしまうあの感覚。そんなふうに音楽の魅力を増幅させてくれるラジオという媒体に僕は虜になっていました。

しかし、そんなラジオの魅力を語れる友達はいませんでした。ラジオが好きだと言えば古くさいと言われ、自分だけが時代についていけてないのではないか、そんな気分になることもありました。ラジオを聴いている若者なんていないし、この「好き」を共有できる場所もきっとない。だから少し変わった趣味として内に秘めておくしかないのだと思っていました。WACODESというコミュニティを知るまでは。

僕がWACODESに入ったのは大学1年生の頃です。何もかもが新鮮で刺激に満ちていたあの時期に、ラジオから聞こえてきた「大学生・専門学生コミュニティ」という言葉に耳が引き寄せられていました。

新鮮で刺激に満ちていたと言っても、それが直ちに楽しい生活を意味するわけではありません。慣れない環境、ゼロからの人間関係、「人生の夏休み」と謳われるわりにはやたらと忙しい生活。ちょうどその頃、大学で火災報知器が定期的に誤作動するという事件もあり、世間一般で言うところの“キャンパスライフ”からはほど遠い生活をしていたと思います。何かと理由をつけては他者との交流を絶ち、1人で趣味に耽る日々が繰り返されていきました。常に自分に寄り添ってくれる本やラジオと過ごす日々は確かに楽しかったのですが、「本当にこれでいいのか?」という囁きが途絶えることはありませんでした。

WACODESの存在を知ったのはその頃です。何かをしたい、でも一歩踏み出せない。そんなモヤモヤを抱えていた僕にとってWACODESは大げさに言えば一筋の光であり、シンプルに言えば新しいことを始めるきっかけでした。他大学の学生から成るコミュニティ。しかもあのお洒落なラジオ局J-WAVE。もしかしたら自分と同じ境遇のラジオ仲間に出会えるかもしれない!そんな希望が見えてきた瞬間でもありました。



WACODESに入ってからの日々は、僕の生活を一変させました。もちろん全てが上手くいっていたわけではありません。ポッドキャストの立ち上げに向けて夜中までオンラインミーティングを重ね、そうして形になった音源を熟考の末白紙に戻すようなこともありました。でも、それが楽しかった。大好きな人達と大好きなコンテンツを試行錯誤しながら作り上げる。それは僕にとってこれ以上ない喜びでした。

WACODESには「好きを繋げる、J-WAVEで繋がる」というモットーがあります。誰かに熱く語れるだけの「好き」を持った人が周りに沢山いて、そんな人達から僕は沢山の刺激をもらいました。

メンバーが企画した「レコード03」というポッドキャストがあります。これをきっかけに僕はレコードプレーヤーを買い、実際にレコードを集めるようになりました。まさに「好き」が繋がった瞬間でした。



自分の視野には限界があります。知っていることよりも知らないことの方が圧倒的に多いでしょう。そんなとき頼りになるのは他者の存在です。自分が知らないことを知っていて、それについて熱く語ってくれる仲間がいる。そんな環境、つまらないはずがありません。みんな何かに真剣に取り組んでいて、大きなエネルギーを内に秘めています。WACODESに入って良かったと思うのは、こういう仲間たちと出会えたことです。

思えばこの2年間、想像もしていない出来事の連続でした。33階のスタジオで収録をしたり、大阪の大学生と一緒にポッドキャストを作ったり、自分の記事がJ-WAVE NEWSに掲載されたりと、数えればキリがありません。しかし何よりも驚いているのは、自分という人間の変化です。

僕は憶病な人間でした。先の見えない未来を恐れ、傷つくのを恐れ、新しく何かに取り組むことを避けてきました。

「想像よりも楽しかった」という経験は未来への希望に繋がります。思い切ってWACODESに応募し、そこで素晴らしい日々を過ごせたという自信は、未来に対する不安を低減してくれました。未来はわからないからこそ面白い。今なら胸を張ってそう言えます。

あるコミュニティに自分なりのアイデンティティを見出し、そこに居場所を見つけることは、別の新しい世界に飛び込む勇気となります。色々な新しいことに挑戦出来るようになったのは、間違いなく僕を認めてくれたWACODESのおかげです。

卒業まで残り2年。僕は何ができるのか、そしてどんな人間になれるのか。そんな未来を想像出来るようになりました。



WACODESに入りたくて仕方がないあなた、迷わず応募してください。

かつての僕のようになかなか一歩踏み出せずにいるあなた、思い切って一歩踏み出してみてください。留学でもサークルでもTOEICでも何でも良いと思います。自分の好奇心に蓋をしないでください。最初の一歩を踏み出してしまえば、案外その後はスイスイ進めたりします。そしてそのような決断の結果がWACODESへの応募であれば、こんなにも嬉しいことはありません。

長々と、しかも偉そうに語ってしまいました。何が言いたいかと言えば、WACODES楽しいよということです。お互いの好きを共有して、一緒に楽しいものを作り上げてみませんか。沢山のご応募、お待ちしております。

書いた人:ぎんじ(9期)
ひとこと:課題をほったらかしてこのnoteを書き上げました。未来はわからないと言いましたが、正直結果は目に見えています。


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