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君の好きなところ

ある日の朝

学校に着き下駄箱を開け靴を取ると

1枚の手紙が落ちた

見覚えはあるが実物で見たことのないもの

レターの蓋の部分はハートのシールで止められている

○ : もしやこれは…

手紙の中身を確認しようとシールを剥がした時

? : おーはよ

何者かに耳元で囁かれる

○ : ひゃっ!!


○ : お,おい,やめろよ村山

○ : 俺が耳弱いの知ってるだろ

こいつは村山美羽

中学校から同じクラスで委員会で同じになりそこから少しずつ話すようになって今に至る

美 : やっぱり〇〇は反応いいなぁ笑

美 : ん?それってラブレターじゃない!?

○ : ばっ!声大きいって!

すっごい見られてる…

美 : あ、ごめんごめん笑

美 : で?中身見たの?

○ : いや,まだ見てない

○ : 今から見ようかなって思ってたんだけど

○ : 村山来たからやめる

美 : ねぇ酷い!気になるじゃん

○ : 冗談だって笑

美 : じゃあさ,昼休み一緒に見ようよ

美 : 屋上集合ね

○ : え,拒否権は?

美 : ないよ,じゃね👋

手を振り自分の教室に入っていった

○ : 手振る仕草めちゃ可愛かったな…

俺は村山のことが好きだ

いや,大好きだ

最初は綺麗な人がいるなと思う程度だったが、委員会で同じになり少しずつ距離を縮めていくうちに村山美羽という人間に沼ってしまった

多分,村山にストーカーされてても嬉しいと思ってしまうだろう

そのくらい沼ってしまったのだ

でも村山が1人の異性として見てくれているのかが分からない

叶わない恋なのかな、、、

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キーンコーンカーンコーン

昼休み

美 : おーい,遅いぞモテ男くん

屋上へ行くとすでに村山がついており,弁当を広げて待っていた

○ : うるせ

○ : つか,弁当の量凄いな

ピクニックかというくらいの弁当がびっしり置いてある

美 : お,お母さんが作り過ぎたからって

作りすぎにも程があるだろ

目泳いでるから嘘って分かるけど笑

無意識だろうけど,その嘘つく時の癖も好きだな

○ : 俺も少し貰っていい?

美 : ほんと!?助かる!

○ : 卵焼きいただきまーす

○ : んっ!!

美 : ど、どう?

○ : めっちゃ美味い!俺の好きな甘い味!

美 : 良かった…

美 : 実はね、卵焼き私が作ったの

○ : まじっ!?めっちゃ上手じゃん

○ : 焼き加減も味付けも完璧

美 : そんな褒めないでよっ///

その照れた時に耳を触る癖,好きだな

美 : 今度から〇〇の分作って来てあげるから

○ : そこまで言ってないけど…

美 : そこは素直にありがとうっていうとこでしょ!ほんとにノリ悪い

拗ねた時に尖っちゃうその唇,好きだな

○ : 他のも食べていい?

美 : いいよ!いっぱい食べて笑

○ : ん〜!これもうまっ!

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美 : あ、そういえば

美: ラブレター見せてよ

○ : げっ

バレた

このまま弁当食べて逃げ切るつもりだったのに

美 : 私から逃げ切るなんて無理だよ?笑

なんか心の声も読まれた・・・

○ : 村山ってたまに怖いよな…

美 : ミステリアスって言うんだよ〜笑

多分ミステリアスの使い方間違ってるだろ笑

そのちょっと馬鹿なとこも,好きだな

○ : 見せるけどさ,内容の事とか内緒にしてね

美 : 当たり前,てか〇〇が自慢して他に言いふらしそうだけど笑

○ : はぁ!?俺そんな腐った人間性してないから!

美 : 分かったから笑,はやく見せて

○ : はいはい

レターの蓋のシールを剥がし、中の紙を開く

そこには

『〇〇君へ
〇〇君のことが好きです。
放課後の屋上で待ってます。』

○美 : 谷口愛季より

○美 : え、、、

○美: えぇぇえぇええぇぇぇぇぇ!!!!!

○ : 谷口愛季ってあのマドンナの?

美 : そのマドンナの

○ : まじか、、、

やっば、にやけ止まらん

美 : なんかムカつく・・・

○ : なんでだよ笑

美 : 別に〜,もう教室戻ろーっと

ガチャン

どうしたんだろいきなり・・・

まあでも谷口さんには申し訳ないけど

答えはもう出てるかな。

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放課後

ラブレターに書いてあった通り,屋上へ行く

ガチャ

○ : お待たせしまs…

? : あ,きたきた

○ : ・・・えっと,何してるの?

○ : 村山

美 : んー

美 : 何って

美 : だってあのラブレター

美 : 私が書いたやつだもん

○ : ・・・はっ???

○ : え,待って理解が追いついてない

○ : 谷口さんはどこ?

美 : いないって,私が書いたんだから笑

○ : え,あ,え?あっ!そゆこと?

美 : そゆこと

○ : じゃあ俺の事好きって言うのも嘘?

美 : いや,好きだよ

○ : でも谷口さんじゃn

美 : 私は〇〇のこと好き

○ : あーっと,そゆこと?

美 : そゆこと

○ : ・・・なんでこんなことしたん

美 : だって,ゴニョゴニョゴニョゴニョ

○ : ごめん,聞こえなかった

○ : もう一回言って

美 : だから!自分の名前だとそもそもここに来てくれないんじゃないかと思ったからっ!

○ : そんな訳ないだろ笑

美 : そんな訳ないとは言い切れないでしょ

○ : 言い切れるよ

美 : 嘘だ

○ : ほんとほんと

○ : だって美羽が好きだから,谷口さんには断ろうと思ってたもん

美 : ・・・え???

○ : だから,断ろうと思ってたって

美 : どうして?

○ : 美羽が好きだから

美 : ほんと?


○ : ほんと


美 : 〇〇っ

ギュッ

美羽が〇〇を抱きしめる

この匂い落ち着くな,好きだな


○ : ふふ。じゃあ付き合お?美羽

美 : うん。付き合おう。

こうして僕達は付き合いました

美 : てかさっきから下の名前で呼ぶのずるい

○ : なに,嫌だった?笑

美 : 分かってるくせに,ほんとムカつく

○ : でも好きなんでしょ?

美 : それはお互いにでしょ

○美 : ふふふふ


あぁ,笑った時に見える八重歯,好きだな

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美 : そういえば,ラブレター騙してごめんね?

○ : いいよ,可愛い彼女の事ですから

美 : これからも私が〇〇に迷惑かけても許してくれる?


その上目遣いの顔,好きだな

○ : 許しますとも,彼氏ですから

美 : ふふ,彼氏になったら器広くなるんだね


あぁ,その笑った時に見える八重歯,好きだな
(n回目)

美 : じゃあそんな器の広い彼氏君!

彼氏君呼び可愛い,好きだな

○ : んー?なんですかいな

美 : 過去の事なんだけど

美 : ここ2年くらい毎日夜中にピッキングして〇〇の部屋に入って2時間ぐらい〇〇と添い寝してるのも許してくれる?

ピッキングして勝手に部屋入って添い寝してくれてるのか,可愛いな,好きd

・・・・・・・・・え??????????????

fin…


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