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ジャージー牛はなぜ価値が高いのか?


鹿のように可愛い!

「ジャージー牛」って意外と知らない人が多いので、画像を掲載します。

帯広の加藤牧場さんです。北海道でジャージーと言えばここらしく、加藤牧場さんで子牛を買ったという方に何度もお会いしました。
加藤牧場さんの解説です。
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ジャージー牛乳は、乳脂肪分、無脂乳固形分、乳タンパク及びカロテンなどの成分含有率が高く、とても栄養価がギュッと詰っている濃密な牛乳です。ジャージー種は脂肪やタンパク質などの『乳質』はとてもいいのだが、一般的に飼育されているホルスタイン種と比べて2/3程度と生産量は落ちます。また、ジャージー牛は肉牛として転用できないため全国でも飼育頭数は少ないのです。
その貴重なジャージー牛乳は、カロチンを多く含むため淡い金色をしていることから『GOLDEN MILK』『KING OF MILK』と呼ばれています。
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ジャージー牛がホルスタインに比べて、優れている点が二つあります。
まず、体重です。
★体重は350㎏程度(ホルスタイン種550㎏)

つまり扱いやすいのです。日本にホルスタインって本当に向いているのかなぁと、この牛を見るたびに思ってしまいます。収益性とかいろいろな観点からの考えはあるのでしょうが、体重は少なくとも日本人向きであるようです。取り回しが楽なほうが嬉しいですよね。

★もうひとつは生乳中の乳脂肪の多さです。
ホルスタイン種とジャージー種乳の成分の比較をすると、脂肪が
ホルスタイン種3.54に対し、ジャージー種5.04と高いのです。

ただ、最近ホルスタイン種とばかり接触しているので、あの乳量のすごさには感心するばかりです。ヒトが作り出した家畜の中では王者なのではないでしょうか。時々乳頭を自分で踏む牛もあるくらいですから。

食肉として利用されないということですが、岡山県真庭市では肉としての利用もされているようです。

 【参考】加藤牧場:
会社名 株式会社加藤牧場住所〒080-21061 北海道帯広市美栄町西8線130番地 https://www.kitaiti.com/cheese/tokachi_kato.html


似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)
似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
ブログ「獣医学の視点から」
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オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/



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