はじめての電車紀行#2 ～お祭りに行こう～
こんにちは。
まつり【祭（り）】
まつること。祭祀。祭礼。俳諧では特に夏祭をいう。
今日は
お祭りに行きます。やったー！祭りだー！わーい！
この祭りには去年も行ったんですが凄い楽しかった記憶があるので楽しみです！
1週間ぐらい前に学校で誰が誰と行くみたいな話が出始めてその時は「え！？俺誰にも誘われてないけど！」ってなったんですがギリギリで去年と同じメンツに誘われて安心しました。誘われなかったら本当に泣いていたと思います。
今回、開催地まで電車で行く訳ですが去年は自転車で行きました。私は超絶方向音痴なので20分で着くところが2時間半かかって大遅刻。そのせいで今年は誘われないんじゃないかとビクビクしてました。
しかし！今回はそんな心配いりません！なんてったって電車で行くんですから。
今回、ついに「乗り換え」に挑戦します。こいつは電車をややこしくし、私のような人間を生み出す邪悪な存在のひとつです。とはいえ今回は乗り換えが1回しかありませんし、駅も複雑では無いので前回同様、楽勝といったところでしょう。さっさと攻略してお祭りを謳歌してやりますよ！
行くぞ！
今回も最寄りまでは徒歩です。田舎だからね！しょうが無いね！
駅へ向かう途中、地元の友人…いや知人の女の子とばったり会いました。本当に声をかけられるまで気づかなくて、なんなら年上のお姉さんとまで思っていました。声をかけられてはじめて気がつきました。顔には面影があるもののメイクとコンタクトのせいで誰か気づけなかったのでしょう。今どきの中学生女子ってあんなにしっかりメイクするんですね。
女の子「どこ行くん？」
私「祭り行こかなーって」
女の子「歩きで？」
私「いや電車やけど」
女の子「ホンマにジュドポワール？」
私「え？そうやで？」
女の子「顔も声も変わってるからさ。ちなみにインスタやってる？」
私「いやーインスタはやってないな」
女の子「今から入れてって言ったら怒る？」
私「今からは…無理やな〜」
女の子「あっそ。〇〇公園に誰かおった？」
私「いやー知らんな。じゃあ俺行くわ。」
女の子「うん。バイバーイ」
気まずい会話を乗り越えて駅に着きました。
電車に乗るのに苦労はしませんでした。2回目ですが慣れたものです。この調子ならこのシリーズもすぐに終わるな〜なんて考えながら電車に乗ります。因みに家を出るのが遅かったのでこの時点で10分の遅刻が確定しましたが連絡をしたので問題ありません。報連相をしっかりすればどんな問題も無罪だと聞いたことがあります。
途中の駅で先生がいたんですが私に気づいたのか別の車両に乗ってくれました。今年から入った、しかも隔週一回授業の先生なのに凄いですね。
目的の駅で降ります。
ここでついに"乗り換え"が発生します。でも大丈夫です。私のスマホの中には駅の構内図が入っています。「階段を上がったら右に曲がってまた階段を降りる。」大丈夫。問題ない。目的の電車まで6分ある。こんな小さな駅の移動に6分もかかるはずがない。
電車から降りる。降りた人たちはみんな同じ階段を登っています。見渡せば階段はそれともうひとつ反対側にあるだけ。恐らく2つの階段は全く同じ場所に出るんでしょう。それならば1番近い皆が上っている階段から上がればいい。
上がって気づく異変。右手にはエレベーター、左でには改札、正面には前述したもう1つの階段。
構内図と違う！！
階段が2つあった時点でおかしかった。構内図にはひとつしか階段が描かれていない。
私が電車から降りた場所は1番のりば…のはず。向かいには2番のりばとその奥の島(？)には3番と4番のりば…のはず。しかし奥には島が2つもある。そして自分が降りたホームの向かいは壁で2番のりばなんてものは無い。
どういうことだ？意味がわからん。1度階段を上って場所で考えよう。右のエレベーターは多分、駅から出るためのもの。つまり絶対に違う。左には改札。可能性があるとすればここ。というか進める場所はここしかない。改札の奥にもうひとつ改札が見える。「正解」はそこにあるかもしれない！しかし！改札を1度抜けて間違えたーなんてことがあれば駅員さんと会話する必要が生まれる。これはやばい。超人見知りの自分にとってそれは死を意味する。でも行く先はひとつしかない！
改札を！抜ける！
改札を抜けるとさっきまで見えなかったものが見える。ここで私はやっと理解した。鉄道会社が違うかったんだ！ということはこのもうひとつ改札を抜ければたどり着ける！「正解」に！
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てなわけで何とかいけました。この一連の思考のせいで電車を1本逃しだけど。こういう時はまず報連相です。報連相をしっかりすればどんな問題も無罪だと聞いたことがあります()
そんなこんなでこの後はスムーズに目的地までいけました。結果、20分遅刻でした。去年は150分遅刻したので7倍以上成長したと言っていいでしょう。身長で言えば10.5mってとこです。
お祭りの話(見なくても良いよ)
待ち合わせ場所に着きました。この時点で10人以上いて若干萎え気味です。想定外だったのはサッカー部の野郎共がいた事ですね。去年はテニス部の連中4人と回っていたので。(私は帰宅部です。)人が多いとなんでもおもんなくなるのは世の常です。
結局サッカー部とは別行動になりましたが依然として去年よりも大人数での行動。しかも皆テニス部だからか疎外感がものすごいです。このメンツの共通点としてひとつのdiscordサーバーの集いだと言うのがあるのですが私がPCやハイスペックなスマホを持っていないこともあり、殆ど通話に参加してないのも大きいでしょう。
気を取り直してお祭りを楽しみます。祭りと言えば屋台。祭りの飯は通常の4割増で美味しい…というか楽しいです。
近所の行ったことがないインドカレー屋が出店してて興味が湧いてそこで最初にスパイシーチキンを買いました。これは本当の本当に美味しかったです。美味すぎて写真撮るのを忘れて食べ終わっちゃいました。
正直まだまだお腹がすいているのでたこ焼きを食べました。対応してくれたおっちゃんが新人なのか横の店員さんに教えて貰いながら接客してくれました。なんかその間のゴタゴタでドリンクの分の200円の計算がすっ飛んだので200円得しちゃった。いや本当は言いたかったんですけど「得したい」より「会話したくない」の一心で伝えることを辞めちゃいました。
ここら辺でみんな歩き疲れて座ってくつろいでましたね。そこで何をするのかと言うとスマホで麻雀です。14歳が祭りに来て麻雀て。私は麻雀を昔かじって辞めていたんですがちょうどこの日の朝に雀魂(麻雀のスマホアプリ)を入れてたんで一緒に遊びました。割と楽しかったです。
ここからは花火を待つ惰性の時間です。皆でゆるりと麻雀してたら小腹が減ってさっきのカレー屋でチョコナンを買いました。想像の4倍デカかったです。
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そろそろ麻雀に飽きてきた頃合。サッカー部の連中と合流しようということになりました。嫌だな〜とは思いつつもそんなこと言えるほど私は人として強くないのでただついて行く。
サッカー部の連中が何やら騒がしい。どうやら今集まっている15人以上いる男子の中から今祭りを回っている女子2人と合流する2人を決めるそうです。女子と回れるなんて誰にしたって嬉しいことです。祭りなんだから尚更アツい。みんな大いに盛り上がっていました。「〇〇なら上手いこと女子とも話を回せる」だとか「〇〇は〇〇のこと好きだから行かせてあげるべき」だとか。私は人の恋愛事情に詳しくないので一切この会わに参加せず花火を見てました。
その後も誰が誰に告ったとかそんな話を2時間ぐらいしたらしいです。勿論、蚊帳の外である私にとってそんな苦痛はありません。ものすごい孤独感を感じました。
途中で飽きて独りで帰りました。そしたら私が帰った後に皆で集合写真を撮ってたらしいです。
悔しい。悔しいぜ俺は。14年と8ヶ月も生きて浮いた話1つねえんだ。俺だって幸せになる権利はあるんだッ！
ひとり悲しく駅のホームで駅を待つ。そしたら件の女子2人組が駅に来ました。会話こそしたことがあるが殆ど関わりの無い陽の人種。無視しようとスマホに視線を下ろすも女子たちに「ジュドポワール君やんな？」と言われ、腰を抜かしそうになった。これが陽キャが陽キャたる所以か。
女子「ジュドポワール君やんな？」
私「お、おう…」
女子「バイバーイ」
私「うぃっす…」
さらに遅れてサッカー部の男子たちも駅にやってきて誰が女子に1番近い席に座るかで盛り上がってました。どんだけハッピーな連中なんだこいつらは。と、軽蔑と悲痛と嫉妬の思いを胸に電車に乗りました。疲れすぎて帰れるかどうかの不安すら起こりませんでした。
まとめ
今回は全体を通して自分の孤独を突きつけられた気がしました。駅でも誰にも助けを求められず、祭りでも会話にまざれない。でも祭りに誘われなかったらそれそれで孤独の悲しさにさいなまれていたんだろうな。行って孤独を感じるのと、行かずに孤独を感じるのと一体どっちが幸せなんでしょうね。
しかし成長もありました。この国には複数の鉄道会社があるってことと普通列車と各駅停車が同じだということ。
行く途中、親子がいたんですが子供の方が凄いちっちゃくて滅多に電車に乗らないのかはしゃいでたんですよ。きっと今後殆ど電車に乗らないであろうあの子もいつか私と同じように鉄道会社の罠にハマるんでしょうね。可哀想に。鉄道会社は統合して国が運営すればいいのに。
今回は以上です。ちょっぴり苦戦しましたが乗り換えは理解出来ました。今回のミスは今回できて良かったです。超大きい駅で鉄道会社の違いを理解してなかったら恐らく死んでいたでしょう。
今後も頑張るのでスキとかよろしくお願いします。
それでは
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