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ワクワクし続けることの呪縛

魂の喜びに従って生きたなら、ずっと愛一色で前進し続けられる。悩んだり立ち止まったりしなくなる。
ずっとワクワクし続けられる。
スピリチュアルな世界でたまに見かけるこうした説に、ウンザリすることがある。
なんて言うか、アメリカンヒーローみたいな、かすかな暴力性を感じる。
もっと分かりやすく言うなら。
こうした考え方を持つ人って、ほとんどの場合、「右脳」や「女性性」の重要性を推してるんだけど。

ワクワクし続けること
行動し続けること
前向きでいつづけること
愛のみであり続けること

「これが最善」と思っている、その発想こそが極めて左脳的だ。
愛と光を「成長の頂点」としたピラミッドは、れっきとした「◯◯至上主義」。バッリバリの男性原理、一本勝負なんだよな。

やれ、右脳だ、女性性だと
訴えている人の多くが、根本の価値観は、すみずみまで余白なく男性原理で占められている。

そのことに、ほとんどの人は気づいていない。
まあ、仕方ないんだけどさ。

教育から、倫理から、社会のルールから、ほぼ360度、男性原理のみで埋め尽くされたこの世界。

わたし達は、左脳的な発想、男性性の価値観が、過剰なまでにDNAに染みついてる。
根っこの価値観て、そう簡単には変えられない。かく言うわたしもそうだもの。
でもだからこそ、「ちょっと待て!」と言いたいのよ。

西洋占星術では、
おひつじ座から魚座までの12星座サイクルで、魂の成長段階を示すんだけど、ギリシャ時代に描かれたこのサイクルは本当に秀逸で。

人間が大きく成長するとき。
才能の火柱が立つとき。

その前には必ず、
沈む、もぐる、
あるいは、
病む、死と直面する
時間が存在することを示している。

【水の星座 かに座・さそり座・魚座】
沈む時間

【火の星座 おひつじ座・しし座・いて座】
飛翔の時間

ちなみに、ユング心理学や西洋占星術では、「女性性」「右脳」のエリアは、むしろこの沈む時間に当たる。

宮崎駿さんとか、芸術家を見ると分かりやすいよね。
名作が生まれた後、生まれる前は、ほとんど世捨て人のように暮らしてる。

そして彼は別に、「次もまた名作を産む」ために隠れるわけでもない。
(↑ここ大事)

大切なのは、
「才能を開花させるために、行動するために、沈む。休む」なんて、これまた男性原理バリバリの発想を、思い切って捨ててしまうことだ。

ただただ、沈む時間を深く受け入れること。
目的とか、ミッションとかを捨てて、あるがままの、弱った、無能力(と感じている)自分を、条件なしで愛すること。

そうすると、結果的に宇宙の叡智にリーチして、創作の炎が立ち上る。
土中の種子が水を得れば、やがて当たり前のように、陽の光に向かって伸び始めるように。
この命のメカニズムを、12星座のサイクルは、ただの「事実」として語っているのである。

なんでこんなことを、今、書くかと言うと。
長く深く休んでいると、
「魂の喜びに従って生きてるのに、どうしてそう言うことが起こるの?」
とか、
「ここに問題があるんじゃない?こうしてみたら?」
とか言う人が出てきて、「もうっ」てなるから。笑

どこまでも自然な状態で、問題などない。
と言うことを、言葉を尽くして書きたくなりました。

もし今、
(魂の喜びに従って生きてるのに、
どうして停滞するのかな。
ワクワクしないのかな。
体調崩すのかな…)

と悩んでる人がいたなら。

「何も問題などない。極めて健やかで美しい命のいとなみが、あるだけです」
と声を大にして伝えておこう。


アストロハッカー 木星

ワーク形式だから「分かったつもり」で終わらない。
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魔法の占星術テキスト『モッくまくんの星のレッスン』の著者。書籍での独学は難しいと言われる西洋占星術を、知識0の状態から読み始め、「即日使える」レベルにまで習得できるマスター本です。moccuma.net では、第一章からすべてを試し読みいただけます。