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勇者たち一行~コンタクトレンズ編~

勇者たち一行は大魔王を倒す旅を続けている。
きょうは山を越えて隣の村まで行こうとしていた。
山を越えるのには3日かかる。そこで峠の村で装備を整え、大量の食糧を確保して山を登り始めた。ここまで天候にも恵まれ順調に歩みを進められている。

その時・・・。 
『しまったぁ!!』
突然遊び人が大きな声を挙げた。
遊び人『あっ、みんな動かないで。コンタクト落としたっ』
その声に勇者たち一行はピタッと足を止めた。
 
勇者『えっ、いつ?』
遊び人『今だよ、今』
戦士『じゃあ、その辺に落ちてるよね』
遊び人『うん、だからみんな動かないで』
勇者『よし、じゃあみんなで探そう!』
 
勇者たち一行のコンタクトレンズを探す大冒険が始まった。
賢者『ハードだっけ?』
賢者は自分の足元を見渡しながら慎重に目を動かしている。
遊び人『いや、ソフト』
遊び人はいつもの愛嬌はどこかへいき、ゆっくりと丁寧に見えている方の目でコンタクトを探している。
戦士『俺は目は良いから任せろ』
戦士は腕まくりをしながら自分の足元付近を捜している。ガサガサと無遠慮に足を動かすため、遊び人はコンタクトを踏んでしまうんじゃないかいと、不安そうな顔を覗かせている。
勇者が冷静になるようにパーティに声を掛けた。
勇者『まだ暗くなるまで時間があるから、ゆっくり順序立てて探していこう』
 
遊び人は縦に4人で並んで進んでいたパーティの前から3番目を歩いていた。
つまり一番後ろの賢者の足元辺りに落ちているはずだと検討をつけ、周りを囲むように全員でそぉ~とそぉ~と足を動かしながら、わずかな光の反射がないかを探っている。
 
遊び人は地面に手を付き、体を地面と平行にして目を皿にして穴が開くように見ると、その時キラリと光る光沢が。
遊び人『おっ!・・・ん?み・ど・り・・・』

その時、目の前にバブルスライムが現れた。
 
 
 

ひとり~の小さな手~♬なにもできないけど~♬それでもみんなの手と手を合わせれば♬何かできる♪何かできる♪