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勇者たち一行~カフェで会議~

勇者たち一行、きょうはカフェで作戦会議を開いた。
この会議は毎月の定例になっていて、今後の方針、各々の役割、予算編成、スケジュールの確認と議題は多岐に渡る。
議題がなく終始雑談になる時もあるが、そんな他愛もない会話をすることも長い冒険では必要だ。

勇者『よし、だいたいこれからの冒険計画はまとまったな』
戦士『まずは次の町で武器の新調ってことだな』
賢者『予算を守って頼むぞ』
遊び人『難しい話も終わったし、ちょっくらトイレ』

遊び人がトイレに行くため立ち上がると、みんなも誘発されたのか全員が立ち上がりトイレに向かった。
店員さんにトイレの場所を尋ねると、コインを渡され、カフェを出てから少し歩いたところにある専用のコインを使わなければ入れないトイレを指示された。
勇者たち一行は全員でトイレへと向かった。

カフェを出て、トイレに向かって歩き出した勇者たち一行。
店員さんの指示通りに向かっているはずが中々辿り着かない。

勇者『あれ~こっちであってるよな』
戦士『さっきのところ右じゃないの』
賢者『こういう時は一旦立ち止まろう』
遊び人『ごめん、俺もう無理』

意見がまとまらない中、勇者たち一行はひたすら前進を続けた。
コインを持つ勇者の手も汗ばんでくる。
完全にビルの中で迷い込んでしまったみたいだ。
遊び人が今にも泣き出しそうな顔をして周りをキョロキョロしている。
その他のパーティもどうしたらいいのか答えが見つからない。

その時、勇者たち一行の前にバブルスライムが現れた。


ひとり~の小さな手~♬なにもできないけど~♬それでもみんなの手と手を合わせれば♬何かできる♪何かできる♪