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エピソード大喜利#73 お題:ゴールデンウイークにすることか!なに?

テレビを付けると渋滞の最新情報や観光地の天気をニュース番組が伝えている。空港にいるアナウンサーと中継を繋ぐと大きなトランクを引っ張った家族連れにこれからどこに向かうのかを取材をしている。その表情には気恥ずかしさの中に嬉しさが溢れてしまっている旅行前独特の空気が漂っていた。
 
世の中はゴールデンウイークに突入。
物価高や円安、そして物騒な事件が起こっているがそれでもゴールデンウイークと呼ばれる大型連休にはいつもとは違った日常を過ごすことが日本人の性(さが)なのかもしれない。
 
そんなテレビの中のハシャぐ人たちを見ながら家で過ごす日本人も勿論いる。
群馬県から東京都内の大学に通う為に上京してきたマモル。
上京1年目のゴールデンウイークは実家に帰ろうと考えていたが、1日ごとに居酒屋のアルバイトが入ってしまい都内のアパートで過ごすことにした。ゴールデンウイークは時給が少し上がるという店長の口車に乗ってしまった形なのだが、実際に働いてみるとあまりの忙しさに“大後悔”をすることになる・・・。
 
そんなゴールデンウイークのバイトのない日。
ただボォ~~~と家で過ごすのもアレかとマモルはある事に没頭していた。
 
携帯電話が鳴ってマモルは没頭していた作業の手を止めた。
電話を見ると相手は母親だった。作業を始めて2時間以上が経っている。
母親からは近況を伝えてきたり、姉夫婦が遊びに来ていることなど、用件は特になかったのだが、10分程言葉を交わした。
電話を切る直前に母親が今は何しているのかと、ようやくこちらの話す番がきた。
 
「きょうは家で十七茶作りしてたよ」
「十七茶?」
「そう。十六茶にもうひとつ成分を足して美味しいお茶にならないかぁ~と思って」
「ゴールデンウイークにすることか!」
母親は息子のゴールデンウイークの過ごし方にツッコミ入れると電話を切った。
 
<その他の回答>
・年賀状作成
・どの指にハメたとんがりコーンが美味しいかを調べる
・自分が桃太郎だった場合、どんな家来が欲しいか考える
 
 


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