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【世代】「第三の新人」という作家集団があった。 今の女性作家は第?世代?

お笑い界の「第7世代」というのは、
命名したのは、リーダー格の
霜降り明星、せいやでした。
新しい世代が台頭したという
インパクトは大きかったですね。
グループ名はそんな力がありますね。

こうした新人世代の台頭を
グループ名で呼ぶのは、
文学の世界にもありました。
「第三の新人」です。
1950年代に活躍した作家たちです。

戦争体験を文学にした
野間宏や武田泰淳は
「第一次戦後派」と呼ばれ、
続いてデビューした
三島由紀夫や安部公房は、
「第二次戦後派」と呼ばれ、
その後に頭角を現した、
遠藤周作や吉行淳之介らは
「第三の新人」と言われました。
戦争を青年時代に過ごし、
内向的な作品を書いた人々です。

共通項を抱えた作家が
台頭してきたなって社会には
インパクトがありますね。
半ば内向的な作風への批判だった
みたいなんですが。

そのラインで行くと、
村上春樹や村上龍、吉本ばなな、
佐藤泰志、高橋源一郎という、
1980年代にブレイクする
ポップな世界観を持って
それまでの文壇文化から
自由なポジションで書いた
作家たちは何て言うんだろう?

それよりは、
今台頭してきた作家たちは
何て呼んだら良いんだろう?

村田沙耶香、西加奈子、綿矢りさ、
三浦しをん、川上未映子、
島本理生らを集めて
「クール&センシティブ」?
いや「センシティブ・ビューティ」?
うーん、ちょっとだめかなあ…。
決め手が足りませんね。

現代日本文学は今、
女子作家が担っているのは確か。
いい呼び名、ないですかね?



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