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本に囲まれて食べると、カレーは格別に美味い。

最近、ほぼ毎日のように
行ってる書店があります。

というか、ご飯屋さんです。

カレー、
ハンバーグ、
カツサンド、
ジャンジャーステーキ、
焼き鯖ライス、
どれも美味しいのですが、
でも一番通いたくなる理由は
もっと他にあります。

それは食べる場所が
本屋の本棚の真ん中にあり、
棚に並ぶ本の背表紙を眺めながら
食事することなんです。

それも新たな「味」の一つとして
食べものを更に美味しくするのです。

まあ、本好きにはたまりません。

その書店は岩波書店なので、
岩波文庫、岩波新書、
絵本、思想書、歴史書が
棚にびっしり。

これが新潮文庫や文春文庫なら
ちょっと商売っ気があり過ぎて、
食欲が落ちるかもしれない。

でも、岩波は非常にストイックで
売る気があまり見られない代わり
本本来の美しさや威厳といった
本格的なクラシカルな味が楽しめる。

そこで食べるうち、
ついつい、買ってしまうこともあり、
それ、お店の思うツボじゃん?
とも反省しているのですが、
岩波文庫の赤い世界文学シリーズの
背表紙をズラズラ眺めるのは
本当に圧巻。かつ、わくわく。

赤の世界文学に飽きたら
緑の日本文学に移り、
さらには、
青い人文シリーズで
哲学や歴史や宗教を
眺めるのもまた最高です。

それが食事を更に
美味しくしてくれているのは
もう間違いありません。

ああ、しかも周囲全部が、
岩波書店の本で囲まれている。

そこで食べるカレーや
ハンバーグは美味しいわけです。

私も将来、本で四面を囲んだカフェ、
やってみたいですね。

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