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【翻訳】日本女性作家エッセイは海外で評価されるのか?

もし、仮にですよ、
仮に英語がよく出来て、
自分で何かを翻訳できたなら、
日本の作品で何を海外に
紹介したいですか??

うーむ。
これは悩みますね。

まず、その作品が好きで
愛着があることがいい。

次に、その作品が
海外の人々に好まれる要素が
高い方がいい。

まずは
向田邦子のエッセイが
どれくらい海外で
理解を得られるのか??
かなり未知数ですが、
翻訳してみたい気がします。

あるいは、
川上弘美『センセイの鞄』。
この作品の、
ザワザワした不気味さは、
どれくらい理解されるだろう?

というか、
そんな微妙な低音域を
そもそも、私は英語にできる
はずがないのですが、、、(笑)。

そんな話でいくと、
いちばん翻訳が難しいのは、
武田百合子の日記でしょう。
『富士日記』や
『日々雑記』や
『ロシア紀行 犬が星見た』は
どれもシンプルな語彙で
書かれているのですが、
どれもザワザワどころじゃなく、
フンワリ、フワフワした
馥郁とした香りが埋まっているのが
武田百合子文学の真骨頂ですね。

要は日記、なんです。
しかも、枕草子みたいに
キラキラした名言が随所随所に
ある訳でもありません。

夫と昼ご飯を食べた。
夫はあまり食が進まなかった。
帰り道、雑貨屋で卵を買った。
少し値上がりしていた、、、

みたいな、こんな記述が
続くのですが、
なぜか、武田百合子の筆にかかると
イキイキと生き物みたいに、
鼓動がしてくるんです。

なぜ、武田百合子の日記は
そのまま「文学」となりえるのか?
その秘訣を必死に探っている
ファンや研究者は今なお多い。

そんな武田百合子の生き物感を
英語に訳すなんて、
できるんでしょうか?
私には荷が重いなあ。

ちなみに。
今、スマホで調べたら
『富士日記』の英訳はあるらしい。
今度、洋書屋さんで買うとしよう。

英語、もっと勉強しておけば
よかったなあ。

まずは、英語の参考書を
買ってこようかしら?

いわゆる、
川端康成や三島由紀夫や安部公房ら
日本文学といえば
そんな文豪の作品ばかりが
英訳されてるんでしょうけれど、
日本文学には、
女性作家、女性エッセイストらの
エッセイという「至宝」が
あるのを、
海外の人にも知ってもらいたい。

今、女性作家の小説は、
ここ数年、海外で高く
評価されているのだから、
きっとエッセイだって
評価されるはずでしょう。

それとも、
エッセイは小説に比べて
どんな国でも、劣る扱いを
受けてしまうんでしょうか?
(汗)。

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